ガジュマルは、生育期である夏場は、多めに水やりをします。多湿を好みますので、葉水も有効です。冬場は、表面の土が乾燥して2・3日してから、水を与えるようにします。乾燥気味で育てていくのがこつです。
ガジュマルは、耐陰性ではありますが、あまり暗い場所に置きっぱなしでいると、葉の色が黄色くなったり、枯れてしまうこともあります。適度に日光浴をさせると、ガジュマルの生育もよくなり、株も強くなっていきます。あとは、夏場は、適度な湿度を保つために葉水をしてあげます。もともと、日本の気候に合う観葉植物なので、育てやすいです。
観葉植物専用の土か、赤玉土(小)6、腐葉土3、ピートモス1。春〜秋まで液体肥料を与えます。
ガジュマルは、5〜6月が植え替えの時期です。株が大きくなったら一回り大きな鉢に植え替えます。2〜3年に1回が目安です。極端な根詰まりは下葉が落ちる原因になります。
ガジュマルは、5〜6月に挿し木でふやすことができます。挿し木は気温の高い時期に行い、数枚の葉を付けた枝を赤玉土などに挿します。ちなみに、挿し木したものは、気根が太くなることはありません。
カイガラムシに注意です。風通しに気をつけましょう。
ガジュマルは「幸福をもたらす精霊が宿っている木」「精霊の住む樹」「多幸の木」と呼ばれている。そのガジュマルの古木に住むと言われているのが「キジムナー」。木の精霊・妖精・妖怪という話もある。ちなみに、キジムナーは、陽気で悪戯好き。赤ん坊ぐらいのサイズで、全身が毛に覆われており、髪は赤で、肌も赤銅色をしている。顔は猿の様で、顔しか見えないと言われている。蛾の名前でもある。奄美では、「ケンムン」とも呼ばれている。さらに、大きな大木となったガジュマルは、気根の間を2人で通ると幸せになるとも言われています。ガジュマルは、見た目の雰囲気から、「歩く木」とも呼ばれています。これは、気根が、幹になってしまい、見た目にも歩いたように感じられることから名づけられているようです。でも、そのひょっこりと歩きだしそうな形が愛らしいことから、ついつい購入してしまう方も多いかもしれませんね。
日本で出まわっている、ガジュマルで、古株のものや株が充実したものは、花が咲きます。花といっても1.5cm程度の小さな実のようなものが付きます。「隠頭花序」と言い、その実の中で花が咲きますので、基本的に外観では花が見えるというわけではありません。その花が、あとあと種子となるのです。種子ができるまでには、かなりの時間がかかりますが、それを楽しみに育ててみるのもいいかもしれませんね。ガジュマルは、多幸の樹と呼ばれ、プレゼントなどにもとてもいい観葉植物です。それこそ、和風の盆栽ようにしたり、洋風にアレンジしたり、いろいろと楽しむことができます。ガジュマルの木の精のキジムナーを育ててみてください。