スパッタリングミラーとも呼ばれる表面反射鏡は、私たちが思いもかけない様々なところで使われています。ですが普段、表面反射鏡そのものを目にする機会は少ないかもしれませんね。ここでは、表面反射鏡の特徴や用途などを紹介していくことにしましょう。反射鏡の種類も併せて、ご覧ください。
表面反射鏡の大きな特徴に、ガラスの表面に鏡面処理を施していることが挙げられます。一般的な鏡は、裏面に銀引きと言われる鏡面処理が施されています。この点が一般的な鏡と表面反射鏡の違いになります。ガラスの厚さの影響を受けることなく、映像を反射することができるのが、表面反射鏡というわけです。また、軽さも特徴の1つです。
この鏡の特徴というかデメリットとして、傷つきやすさが挙げられます。汚れてしまったからといって布で拭くと、それだけで傷がついてしまいます。そのため、直接手で触れたり、ホコリのつくような場所では使わないことをおすすめします。
表面反射鏡はガラスの表面を鏡面処理していることから、鏡の上に物を置いたときに、映し出された映像と実際の物との間に空間が生じないのです。ガラスの厚みによる光の屈折が見えないため、映像が乱れません。
この鏡は、物の本来の色を映し出すという特徴も持っています。普通の鏡に見られる特有の緑色になることがないので、きちんと実際の色を映し出すことができます。形だけではなく、正確な色を知りたい場合に表面反射鏡がいいですね。
反射鏡は、裏面鏡と表面鏡に分けられます。その中でも形によって、さらに平面鏡・凹(おう)面鏡・凸(とつ)面鏡に分類されます。それぞれの働きを見てみましょう。
面の形は平面になっています。平面鏡は、光をまっすぐに反射させます。
面の真ん中が突き出しています。凹面鏡は、光を広げて広範囲を映します。
面の真ん中がへこんでいます。凸面鏡は、光を集めて映像を作り出します。拡大して見せます。
では、どんなところに表面反射鏡が使われているのでしょう?下記を見てもらうと、重要な役割を果たしていることが分かると思います。
まず、はじめに代表的なものとして万華鏡があります。色鮮やかでキレイな万華鏡の模様を映し出すためには、表面反射鏡が欠かせません!アクリルミラーなどを使っても万華鏡はできますが、模様の美しいものを作ろうと思ったら、表面反射鏡をおすすめします。
一眼レフカメラなどの光学器械にも、この表面反射鏡は必須です。光を正確に反射させるために用いられます。古い一眼レフカメラの修理に役立ちます。
様々なものの撮影時にも、大活躍します。撮影する対象物の下などにこの鏡を置くと、二重に映ることなく上手に撮ることができます。プロ並みのいい写真になることでしょう。 一眼レフともつながってきますが、写真撮影が趣味の人はぜひ試してみてくださいね。
地方では入手困難という話も聞いたりしますが、表面反射鏡は一体どこで購入できるのでしょう?一般的には、大型のホームセンターや手芸店などで販売しています。また、インターネットでも鏡が買えます。手作りの万華鏡や一眼レフの修理などに表面反射鏡を使いたいけれど、近くのお店で売っていない…という人は、鏡専門の通販サイトも多くあるので、ネット通販を利用してみるといいかもしれません。お店と同様に、好きなサイズにカットしてくれたりもして結構便利ですよ!