よく分かる鏡の世界

アクリルミラー

アクリルミラーは、剣道の道場やゴルフ教室など何か道具を使って運動するような場所で多く利用されています。個人的にはアクリルミラーといえば、“軽い”というイメージがあるのですが、他にはどんな特徴があるのでしょう?ここでは、アクリルミラーが一体どのような鏡なのか見ていきたいと思います。

アクリルミラーの特徴

別名アクリミラーとも呼ばれるアクリルミラー最大の特徴は、割れにくいことです。割れにくいと言うと、かなり厚い鏡を思い浮かべる人もいるでしょうが、このアクリルミラーは割れにくさとともに、軽さも大きな特徴の1つになります。そのため、何か移動するものやドアなどにも簡単に取り付けることができます。

割れにくい!

アクリルミラーは、まず割れる心配がない鏡なので、小さな子供がいる家庭でも安心して使えます。とは言っても、やっぱり鏡なので絶対に割れないという保障はありませんが、もし万が一割れてしまったとしても普通の鏡のように、破片が広範囲に飛び散ることはありません。

軽い!

アクリルミラーは、普通のガラス製の鏡よりも軽いため、ドアなどの動くものに設置しやすくなっています。この軽さから、最近は大型鏡として利用されることも増えてきました。また、頻繁に設置場所を変えるようなところでの使用にも適しているでしょう。

アクリルミラーの用途

さて、アクリルミラーがどんなところで使われているかというと、スポーツジムや道場、ゴルフ練習場、ダンススタジオなどに置かれていることが多いですね。このような場所では、フォームの確認に役立ちます。 また、保育園や幼稚園などにも設置されています。子供たちがいくら鏡の前で騒いでも、危なくありません。子供部屋にもおすすめですね。ただ、次の項目で述べますが、アクリルミラーは使用期間・環境によって反りやゆがみが生じてきます。なので、身だしなみを整えるための姿見鏡には向いていません。子供の成長に伴って、ゆがみのないガラス製の鏡に買い替えたほうがいい場合もあります。

アクリルミラーの問題点

安全なアクリルミラーですが、問題点もいくつか見られます。これらを参考に、正しい使い方をしてくださいね。

反り・ゆがみがある

アクリルミラーは、“板が反る”という特性を持っています。もともとアクリルの特性上加工しやすくなっているため、このようなことが起こります。厚さ3ミリの鏡よりは5ミリのほうがゆがみは少ないですが、それでも正確には映らないと思っていたほうがいいかもしれません。

水や高温に弱い

直接雨があたるような場所や、浴室などの高温になる場所には置かないでください。腐食の原因になります。また、高温の場所では腐食するだけではなく、反りの原因にもなるので気をつけましょう。特に夏場は、設置場所に十分な注意が必要です。

傷つきやすい

アクリルは、とてもデリケートな素材です。鏡に頻繁に触ったり、上に何か物を乗せるような使い方をしないようにしましょう。丁寧に扱わないと、すぐ傷だらけになってしまいます。

アクリルミラーの上手な使い方

デメリットとされる反りやゆがみを少しでも改善するためには、できるたけ真っ直ぐで平らなところに設置しましょう。もし壁にクロスなどを貼っている場合は、きれいにはがして、汚れなどもすっかり落としてから設置してください。 初めてアクリルミラーを使う人は特に正しく設置するため、すべて自己判断でやるのではなく、鏡を購入したお店に相談してみるといいでしょう。そうすると、長持ちさせるためのアドバイスを受けることができますよ。