畳アラカルト畳検定
   

畳−はじめに

日本の伝統ともなっている畳。新しい畳だとイグサのいい匂いがしますね。畳は京間や江戸間、団地間などがあって多少の大きさの違いはありますが、部屋の広さを示す目安となっていますね。畳が敷いていない部屋でも○畳などと言われて部屋の大きさの推測ができます。畳って便利だと思いませんか? 正座は苦手なのですが寝転がってゴロゴロするのは好きなので、畳の部屋も大好きです。

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日本の心・畳

日本の心・畳私たち日本人には馴染み深い畳。和室には必ず畳が敷かれています。作法の世界では畳の縁を踏んではいけないという決まりがあり、茶道で茶室に入るときなどは緊張したものです。最近立てられた新築の家では和室のない家も多く畳離れが進んでいましたが、フローリングの上に敷くことができる琉球畳やユニット畳などの登場で、再び畳人気が復活してきたようです。一畳からお好みで2畳、3畳など大きさも細かく選べるのが人気の一つでしょう。畳の歴史を紐解くと、はじめの頃の畳は床材としてではなく、ベッドのように使われていました。今でもベッドマットではなく、畳でできたベッドがありますね。そんな畳の歴史や構造、種類や掃除の方法などのお話しをこのサイトではしていきたいと思います。

畳の部屋

畳の部屋は落ち着きますね。畳のいい匂いに誘われてついウトウト。顔に畳の目のあとがバッチリついていると昼寝したのがバレてしまいますね。従来の畳はおおよその大きさが決まっていましたが、最近では部屋の大きさに合わせて注文されるらしくサイズが一定していません。昔の日本家屋には必ずあった畳の部屋ですが、最近では若い人が家を新築する場合には畳の部屋がないことも多いそうです。フローリングの部屋もいいですが、畳の部屋も中々落ち着くものですよ。個人的には純和風の丸窓のあるような日本家屋に憧れますが、これは年齢のあらわれでしょうか……。

畳店

小学生の頃のことです。通学途中に畳店がありました。いつも大きな入り口を開けっ放しにして作業をしていて、その仕事ぶりを興味深く入り口に立って見ていたものです。ものすごく大きくて太い針を使って畳床に畳表を縫いつけて行く様が、子供心に手が痛くないものかと心配でした。昔はよく大掃除のときに畳を起こして風にあて、畳の手入れをしたそうですが、最近では畳の入れ替えすらしない家庭が多いのではないでしょうか。畳の部屋がない家もあるくらいですから、畳店は大丈夫なのか、仕事はあるのか、食べていけるのかと失礼で余計な心配をしていたのですが、知り合いの畳店によると、ホテルや旅館の畳を作る仕事が主だそうです。成る程、ホテルや旅館の畳がいつもきれいで色あせていないのはそういう訳だったのですね。

畳ができるまで

畳にはイグサが使われています。畳を作るにはまずイグサを栽培しなければいけません。イグサから畳へと変身して私たちの家にやってきます。その一生を終えると堆肥にされて農家に渡り再び土に帰ります。

株分け

夏の暑い時期に作業が始まります。苗床からあげたイグサの苗の中から元気のいい苗のみを一株ずつ株分けして準備をします。

植え付け

選別された元気な苗を寒くなってから植え付けます。普通11月〜12月に行われます。

先刈り

年を越してゴールデンウィークの頃、イグサの先を刈り取ります。イグサの根元にも太陽の光が当たるようにするためで、新芽が出るのを促進します。先刈りしてからはイグサが倒れないように網をかけます。

収穫

育ちのいいイグサを6月の中頃から1ヶ月ほどかけて順番に刈り取っていきます。

泥染め

あの畳の匂いと色、ツヤを出すために天然染土でイグサを染めます。

畳表

染め上がったイグサで畳表を機械織りしていきます。一枚一枚農家の人の手作業です。

仕上げ

機械ではなく、一枚一枚丁寧に手作業で畳を仕上げます。

検査シール

国産畳表と書かれたシールを受けます。厳しい検査規格を通った証拠で畳の責任表示で間違いがないということを現しています。

できあがり

こうやって出来上がった畳が私たちの生活の中で活躍しています。

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