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琉球畳

近頃人気の琉球畳。リビングなどのフローリングに部分的に置く縁なしの畳といえばわかりやすいでしょうか。若い世代が家を新築してあえて和室を作らずに、琉球畳などのユニト式の畳を置いて洋室にも合ったモダンな雰囲気を楽しんでいるようです。

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琉球畳とは

琉球畳は、一般的に半畳サイズの縁なしのものを指すことが多いものの、実際はそれだけでなく、一畳サイズで縁あり・縁なしの琉球畳もあります。普通の畳に比べて畳の目が細かいのが特徴です。本来は名前の通り、強度のある沖縄で生産されたイグサを使用して作られます。ですが、最近では普通の畳表を使った縁なしの正方形の畳も琉球畳と呼ばれることが多くなりました。これには困惑している畳業者さんもいるようです。琉球畳に使われる琉球表は大きく分けて三つになります。

純国産:大分県国東半島で生産された七島イグサで畳表は大分県で製織
半国産:熊本県で中国産の七島イグサを製織。熊本産琉球表として出回っています
中国製:中国製の七島イグサで製織も中国で行われる


国産の琉球表は断面が三角になっているイグサを二つに分けて編んでいるので、新しい琉球畳は表面がザラザラとしていて毛羽立っています。畳を使い続けることにより、柔らかくなっていつのまにか抜けてしまいます。本物の琉球畳かどうか見分けるポイントの一つになりますね。琉球表は機械織りではなく、全て手織りの作業で作られます。
後継者難の上、現在織っているのも平均70歳を超えていますので、本当の意味での琉球畳はこの先なくなってしまうだろうと業界では囁かれています。見た目がチクチクする感じの本物の琉球畳か、琉球畳という名の普通のイグサを使用したものか、中国で作られたものを使うかはあなた次第です。日本のよき伝統でもある琉球畳ですが中身を取るか見た目を取るかですね。親切な販売店では琉球畳とは呼ばずに、琉球風畳と呼んでいますので見分けはすぐできるはずです。

リビングに琉球畳

最近の新築の家ではあえて和室を作らない家も多いようですが、一戸建てに限らず、新築アパートなどでも和室のない場合が多くなってきています。アパートなどを借りるのは若い人も多く、リビングに上手に琉球畳を利用しているようですね。夏は涼しげですし冬は上にコタツを置いてもいいでしょう。琉球畳を使うと洋室も和風なモダンな部屋へと早変わりしますね。琉球畳のメリットは、大きさが半畳しかなく、畳縁もないために圧迫感がありません。開放的な空間を演出できます。縁がない分、和洋折衷の感をかもし出して素敵な部屋作りに一役かっています。

和室の琉球畳

和室に敷き詰められた琉球畳のいいところは、縁がないので開放感があるところでしょう。最近の若い人たちにとっても、縁がないので純和風とは一風変わっていて好まれるようです。微妙に色の違う琉球畳を交互に敷いて部屋のアクセントとして楽しんでいる人もいます。リビングの隣が和室の場合は、寝室としてだけではなくリビングの延長としても使えるお洒落な畳といってもいいでしょう。

琉球畳の価格

気になる琉球畳の価格です。普通の畳だと使われている材料の質にもよりますが、大体は1畳25000円前後、畳表の張替えになると1畳15000円前後となりますが、琉球畳の場合は使われている材料や技術面から、価格は高めになります。半畳分でおおよその価格が20000円前後、畳表の張替えになると17000円前後の場合が多いようです。インターネットで調べると、格安で販売しているところもありますので調べてみるのもいいでしょう。お勧めなのは畳を仕入れて販売している店舗ではなく、畳店が直接製造して販売しているところがお勧めです。畳の部屋が欲しいけれども和室がない場合は、琉球畳を利用するのも一つの手ですね。

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