節分のときには豆まきをしますが、昔から豆まきに使うのは大豆です。最近の家庭では大豆を使わずに落花生や飴などを使うことが多くなってきているかと思います。ちょっと節分と大豆のことを知って見直してみるのもいいのでは?
節分とは、季節を分けると書きますが、そのとおりの意味になります。本来節分とは4回季節の始まりとなる、立春・立夏・立秋・立冬のすべてをいいますが、立春の前の日に当たる2月3日のことを節分と呼んでいることが多いです。 昔は宮中の行事として行われて、鬼を払うということは平安時代から行われていた「追儺」(ついな)が元になっています。 「追儺」とは中国から伝わってきた行事です。706年に疫病が流行したことで、多くの人たちが命を落としたため、「土牛」を作りお払いをしたことが「追儺」の始まりといわれています。[ スポンサードリンク ]
節分にまかれる豆は、炒った大豆になります。実際に豆をまくのは、その年の年男またはその家の主が豆まきをします。このまいた大豆は自分の数え年(実年齢+1)の数を食べると良いといわれています。さらに1個豆を多く食べると、丈夫な体になり風邪をひかないとも言われています。 また、鬼に豆をまくということは邪気を払うと意味があり、1年間の無事を祈ると意味もあります。 豆をまく時に「鬼は外、福は内」といいますが、神社などでは「鬼は内」とも言われます。筆者の住む地方では、豆まきのある日に外出していると鬼と一緒に外に出されてしまうと子供のときによく言われたことがあります。その1節分にまく豆は炒った大豆を使いますが、何故炒った大豆を使うのでしょうか?まず、豆をまくということは豆の持つ力で邪気を払い幸福を呼ぶと考えられています。 炒った大豆を使う理由は昔の家は土間といって下が土のところがあり、そのまかれて豆を拾い損ねたものから芽が出てくると災いが起こるといわれています。そこで芽が出てこないようにということから大豆を炒って使ったのです。考えられた知恵ですね!その2節分に豆をまく理由はもうひとつあり、豆=魔目といわれていて魔よけの言いと信じられています!また炒って使うのは火を入れると大豆がもっと硬くなり、鬼にぶつけて退治するのに都合が良いとも言われているのです。 炒った大豆を何故使うのかは、私の知っている昔話でも納得してしまうものを紹介していきます!
鬼と豆昔あるところに、とても悪い鬼がいました。その鬼は毎年同じ日に村に来ては、順番に若い娘をさらっていくのです。ところがどうしても娘を渡したくないと考えたある家では、どうしたらよいものかと考えただしたのが、炒った大豆を鬼に渡すことでした。 鬼が来た時に「この豆の芽が出たら娘を渡す。」と娘の親が言いました。炒った豆なので芽が出るはずはありません!その後鬼は娘をさらいにこなくなったというお話です!そのことから言った大豆を鬼にまくと悪いことを追い払うということを意味するのです。大豆を上手に炒るポイント!1、まず、はじめにフライパンを熱します!大豆を入れてから弱火にして、焦げないようにフライパンを絶えず揺らして炒ります! 2、ある程度の焦げ目がつくまで弱火でゆっくりと炒っていきます。 ☆大豆を炒るのはとても根気がいる作業です!弱火でゆっくりと真っ黒焦げにしないように注意してくださいね! 最近は節分で豆まき意外にも「恵方巻き」などがよく見かけますが、筆者の住む地方ではそのような風習はもともと無かったものです!全国的にコンビニが増えてから、色々な地方の風習も体験することが出来るようになってきています。 この恵方巻きは関西地方の風習になるそうで、「いわしと柊」を玄関に飾るのもあるそうです。きっとまだ私の知らない節分がたくさんあるに違いありませんよね![ スポンサードリンク ]
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