大豆の恵み

たくさんある味噌のそれぞれの特徴を紹介していきます。


味噌の種類

味噌は大豆のほかに麦や米、塩や麹をなども使われて作られます。地方によって色々な種類もあり、味や風味が違ってきます。たくさんある味噌のそれぞれの特徴などを紹介していきます。

味噌の種類って?

味噌の種類は、大豆の他に米を使った「米味噌」、麦を使った「麦味噌」、大豆のみ使われる「豆味噌」があります。

米味噌

原料:大豆、米、塩
色:白、黄色

米と大豆で作られる味噌で、色も白や黄色、赤と色々とあり、これは米麹の量によって変わってきます。熟成期間は短く味は甘みがあり、70%の家庭でこの味噌を使っています。

仙台味噌
別名「なめみそ」と呼ばれる味噌になります。味は辛口の赤味噌です。

信州味噌
色の薄めの辛口味噌になります。香りはさわやかで、少し酸味のある味が特徴になります。

加賀味噌
加賀藩の時代から始まる赤色の辛口味噌になります。

秋田味噌
秋田の米と大豆を使って作られる赤色の辛口味噌になります。

津軽味噌
赤色の辛口味噌で、長期熟成型になります。 *讃岐味噌 白色で、甘みの強い味噌になります。

会津味噌
赤色の辛口味噌で、長期熟成型になります。

越後・佐渡味噌
別名「越後麹味噌」と呼ばれる味噌と濃くのある赤色の辛口味噌は新潟の代表の味噌です。

江戸甘味噌
赤みをおびた味噌で、濃厚な甘みが特徴の味噌になります。

関西白味噌
西京味噌とも呼ばれる味噌で、白くて甘みのある短期熟成味噌になります。

御膳味噌
徳島の伝統的な赤色甘口味噌になります。辛口味噌とは塩分がかわらないのですが、麹の多いため甘みのある味噌です。

府中味噌
西京味噌に並ぶ、白味噌になります。江戸時代には、参勤交代のときの献上品に使われました。

相白味噌
信州味噌と白味噌との中間のような味噌になり、淡い色の甘口味噌です。

麦味噌

原料:大豆、麦、塩
色:淡色

大豆と麦で作られ、熟成は米味噌よりも長い期間になります。米味噌や豆味噌よりも風味があり、九州地方でよく使われている味噌です。よく「田舎味噌」と呼ばれているのがこの味噌です。

瀬戸内麦味噌
麦の持つ香りと甘みが特徴の味噌になります。

長崎味噌
九州で作られる味噌の代表になります。味は甘口になり、麹が多いため薄い色の味噌になります。

薩摩味噌
九州は熊本、鹿児島の味噌で、色は薄く甘みがとても多い味噌になります。薩摩汁や田楽に欠かせない味噌です。

豆味噌

原料:大豆、塩
色:赤

大豆のみで作られ、熟成期間がほかの味噌より一番長くなります。米味噌や麦味噌にはない旨味があります。愛知県などの味噌カツなどに使われるもがこの味噌になります。八丁味噌が代表てきなものになります。

東海豆味噌
東海地方を中心に作られている味噌になります。「三州味噌」「八丁味噌」「三河赤味噌」と呼ばれています。

赤だし味噌
赤色で大豆のみで作られる味噌です。濃厚な味が特徴で、長期熟成型になります。

ねさし味噌
時間をかけてじっくりと熟成させた味噌になります。独特の香りと濃厚な甘みが特徴になります。

味噌を使った郷土料理

味噌を使った郷土料理はたくさんありますが、何種類かを紹介していきます。

味噌かつ

味噌かつ

名古屋名物「味噌かつ」、八丁味噌を使いカツのソースの代わりに味噌をかけて食べるものです。名古屋の名物はこれだけではなく、「味噌煮込みうどん」もあります。

ほうとう

ほうとう

山梨県の料理で根菜やかぼちゃなどを入れた味噌味の煮込みうどんになります。

味噌雑煮

近畿や四国地方で西京味噌を使って作られた雑煮です。北海道は雑煮といえばしょうゆ味で作るので、味噌は食べたことがありません。

コラム:赤味噌の味噌汁!

筆者に住むのは北海道になりますが、北海道では味噌といったら米味噌がほとんどになります。小さなころから慣れ親しんできた味噌なので、他の地方に旅行をした時に「赤味噌」の味噌汁が出てきた時には少し違和感がありました。その地方では当たり前の味噌汁ですが、なれないと残念ながらおいしいと思うことができません。たぶん赤味噌を使う地方の方には米味噌が物足りないのでしょうね!