昔のおもちゃアルバム
ぽっくりの画像

ぽっくり

ぽっくり

「ぽっくり」と聞いただけではどんな遊びなのか、思いつかない人も多いのではないでしょうか?もしかしたら、地域によって呼び名が違うのかもしれませんね。私が育った地域では「缶ぽっくり」と呼ばれていました。おじいちゃんに、空になったフルーツ缶に穴をあけてもらってたこ糸などのヒモを通して、遊んでいましたよ♪材料もすぐにそろえることができますし、すぐに作ることができる昔のおもちゃの一つです。でも、最近は「ぽっくり」で遊んでいる子供を見かけなくなりましたよね~。昔を思い出して、親子で「ぽっくり」で遊んでみませんか?

ぽっくりとは

ぽっくりとは

本来は木履(ぼくり)と言う下駄の一種ですが、ここでのぽっくりとは空き缶や竹を使った「缶ぽっくり」と呼ばれるものです。

簡単に言うと竹馬の缶バージョンで、缶を使ってぽっくりぽっくりと歩く事が語源となっています。同様の「お馬の親子は~」と言う方が語源とも言われていますが、木履の方が正しいと言う説が多いです。家庭から出た空き缶と紐さえあれば作れると言う容易さ、そして竹馬に比べると全体的に簡単に歩ける事から昔は多くの子供が遊ぶ光景が目にされていました。最近では姿を見かける事は少なくなったものの、手足などの運動機能に良い働きをすると分かってから子供の遊び道具としても一部で注目を集めています。

ぽっくりによる効果

ぽっくりによる効果

昔は何気なく遊んでいたぽっくり、しかしぽっくりは簡単そうに見えてバランス感覚を鍛えるのに効果的なものです。現代人にとって、ぽっくりの様に足の指先に力が入る歩き方は非常に大切なのです。


歩行と言うものは足の指先が重要な役割を果たしており、ぽっくりを行わない、同じ様に足の指を鍛えるのに役立っていた下駄を使わなくなった今の人は総じて足の重心は後ろの方に下がりがちになっています。実際、今は正しい歩き方が出来ない人が多く存在し、顎は突き出て膝が曲げられて歩いている人は非常に多く見られます。


昔は容易に出来たのに今行うとキツイ、と言う人は体のバランスや歩き方が正しくないのかもしれません。小さな頃から鍛えさせたいけど缶はちょっと・・と言う人は、今なら木で作られた安全なものが販売されていますので、そちらを使ってみては如何でしょうか。

缶ぽっくりの作り方>

子供でも容易に作れる位、缶ぽっくりは簡単なものです。ですから、触れた事の無い世代であるお子様自ら作らせてみるのも良いのではないでしょうか。
自分が作ったもので遊ぶと言う経験が無いに等しい現代において、そんな何気ない事も貴重な経験かもしれません。


必要なもの

  • ■スチール製の空き缶:2個(必ず同じサイズのもの)
  • ■丈夫な紐:2m×2本
  • ■キリ(穴を開けられるもの)
  • ■オリジナルっぽさを出したければペイント用の絵の具など。

※空き缶は人の体重を支えられる様なものなら何でも構いませんが、耐久性に優れるスチール製のものが好ましいです。アルミ製のものは乗った途端に潰れる可能性があります。大き過ぎても歩きにくいので、果物缶位の大きさが丁度良いです。

手順

  1. 缶を洗ってから逆さにし、怪我をしない様に注意しながら両側の同じ高さにキリを使って穴を開けましょう。
  2. これをもう1本の缶にも行って、乗る人の身長に合わせた紐を通します。
  3. 乗ってみるなどして張りを確かめてから、玉結びにして固定します。
  4. 穴を開けた場所などを危険が無い様に確かめれば完成です、必要であれば絵の具などで自分なりのデザインに仕上げて下さい。

ぽっくりを使った遊び方

ぽっくりの歩き方

まずは普通に歩く練習が基本になります。


練習と言っても竹馬ほど難しくはないので、大半の人はすぐ普通に歩けるようになるでしょう。

慣れてきたら早く歩ける様に練習してみましょう、スピードも出る様になってきたら数人で競走してみると良いかもしれませんね。更に慣れてきたら竹馬の様に様々な技を生み出したりするのも楽しいです。


ただし、怪我だけには充分気をつけましょう。缶が一部でも破損していると、何かの拍子に切ってしまう事も充分に考えられます。


小さなお子様が遊ぶ場合、その点を考慮して親がしっかりと見ておく事が大切です。

ぽっくり競争勝つのは誰だ!

ぽっくりを使って3人でレースをします。第一のコースはカン太、第二コースはブン太、第三コースはカンナです。ゴールまでたどり着けるのは誰でしょうか。

ぽっくりの歩き方

ぽっくりを得意としているのはブン太だけど、負けん気の強い二人も強そうですね。答えがわかったら教えてください。では、レーススタート!!


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