おはじき
小さい頃、夢中になって「おはじき」遊びをしていたのを覚えています。いろんな種類があって、平らな「おはじき」のほかに、こんもりと丸い形の物も持っていました。遊び方は、ビー玉と似ているような気もしますが、具体的にはどんな遊び方があるのでしょう?「おはじき」の歴史も含めて紹介しましょう。
「おはじき」とは?
「おはじき」は一般的には平らな形をしたガラス製の「おもちゃ」です。直径は約12mmの小さなもの。指で弾いて遊ぶので「おはじき」と名付けられました。
「おはじき」は男の子よりも女の子に好まれるのは、なぜでしょう?その理由は、男の子の遊びのように、こうげき的ではなく、静かにゆったりと遊べる点にあるようですね。
また、「おはじき」は「おもちゃ」としての役割だけでなく、見て楽しむという方法もあります。昔は、透明のガラスの中にどうやって色をつけているのか不思議で仕方ありませんでした。光に照らすとキラキラ光ってキレイですよ。
「おはじき」の歴史
「おはじき」の歴史って、ずいぶん古いように思いますが、日本で「おはじき」を使った遊びが行なわれるようになったのは奈良時代のことです。この時代に中国から伝わった遊びとされています。
当時はまだ今のようなガラス製の「おはじき」はなかったため、小石が使われていました。このことから「石はじき」とも呼ばれていたんですよ。
最初は上流階級の大人たちの遊びでしたが、江戸時代になって次第に女の子の遊びとして発展していきました。ちなみにガラス製の「おはじき」が作られるようになったのは、明治時代の終わり頃と言われています。そこからガラス製の「おはじき」の歴史が始まったんですね。
「おはじき」は子供に集中力を身につけさせたり、高齢者の手のリハビリなどにも効果的とされて、ここにきて、またその良さが見直されています。「おはじき」は、日本に伝わる前からの長い歴史の中で昔の人の知恵が生かされている遊びなのです。
「おはじき」の遊び方
では、ここで「おはじき」の遊び方を見ていきましょう。私も小さな「おはじき」を上手に弾けずに苦労しました(泣)あまり指先に力を入れずに軽く弾くのが、うまくいくコツですね。
基本的な「おはじき」の遊び方
人数は2~5人くらいが、ちょうどいいと思います。
- 各自5個くらいずつ「おはじき」を出し合って、それらをテーブルや机の上に散らばします。
- 近くにある「おはじき」を一つ選び、指先で弾いて飛ばし、ほかの「おはじき」に当てます。このとき、まわりの「おはじき」に触れてしまったらアウトです。
- うまく命中したら、その当たった「おはじき」をもらうことができます。
- これを交互に繰り返していき、当てる「おはじき」がなくなるまで続けます。
- 最後に「おはじき」の数を数えて、一番多く取った人が勝ちとなります。
中抜き
- 片手で散らばした「おはじき」の中から、二つだけを門のようにして一つずつ少し離れた位置におきます。
- 出来るだけ多くの「おはじき」を弾いて門の間を通します。
- 弾いて通した「おはじき」同士がぶつかってもOKですが、ほかの「おはじき」に触ってしまったらアウトです。
- くぐらせた「おはじき」と、それにぶつけられた「おはじき」が次の門になります。
- こうして繰り返していき、たくさんの「おはじき」を通して、最後に門の「おはじき」同士を当てます。見事、命中したら通した「おはじき」を全部もらえます。
※このほか、丸や星形の図形を書いて、その枠から弾いた「おはじき」が出ないようにする遊び方もあります。
「おはじき」の種類
「おはじき」には様々な種類があります。たぶん、みなさんが見慣れているものは波模様の「おはじき」ではないでしょうか?基本的な種類だけを紹介します。
ガラスの「おはじき」
赤や青、黄色の波模様が入っています。
「ダイヤはじき」
ガラス製と同じく、色とりどりの模様が入った少し盛り上がった「おはじき」です。
「オーロラはじき」
金属光沢が入っている「おはじき」です。