あやとり
ほうき、はしご、東京タワーなど一本の毛糸から生み出される色々な形。子供の頃は「あやとり」を魔法のように感じていました。一人で遊んでも友達同士で技を競い合っても楽しいですよね♪地域によって、技のバリエーションも豊かです。現在「あやとり」は日本以外でも単なる子供の遊びとしてだけでなく、一つの芸術としても世界中で親しまれています。親子で一緒に遊んでみませんか?
「あやとり」とは?
毛糸が一本あれば、いつでもどこでも遊ぶことができる「あやとり」は、昔からの馴染み深い遊びです。特に女の子に好まれます。英語では「あやとり」のことをstring figure(s)と言います。
糸の形、模様という意味を持っています。一本の毛糸の端と端を結んで輪にしたものを手にかけて、それを指で引っかけたり、はずしたりすることで「ほうき」や東京タワー、「はしご」などの形やキレイな模様を作っていきます。
手や指、手首を使うのが普通ですが、高度な技になると口や足の指、ひじ、ひざを使うこともあるんですよ。テレビで何度か見たことがありますが、圧巻ですね。また「あやとり」には「一人あやとり」と「二人あやとり」の2つのタイプがあります。
「あやとり」の歴史
「あやとり」は、いつ誕生したものなのでしょう?その歴史はあまりにも長すぎて、詳しいことは残念ながら今も分かっていません。
その理由の一つとして、大昔から「あやとり」が子供の遊びとしか考えられていなかったので、「あやとり」に関する記録がまったくと言っていいほど残っていないという点が挙げられますね。
ただ色んな技のやり方のなかに、たとえばネイティヴ・アメリカンの伝統的な構え方や北極圏に伝わる方法などを垣間見ることができます。そこから「あやとり」の発祥地を推測できるのではないかという説もあります。
「あやとり」の遊び方(技)
では、「あやとり」の遊び方を紹介しましょう。「あやとり」には何通りもの技があるので、その技を完成させて楽しみます。「あやとり」に使う道具は毛糸と書いていますが、これは私が個人的に使いやすいなと思ったものです。別に普通のヒモなどでも構いません。自分の使いやすいものを選んで下さいね♪ここで紹介するのは、一人でもできる技です。あなたは、どんな技ができますか?
基本の構え方
両手の親指と小指にひもをかけ、中指で反対の手の親指と人さし指の糸をとった状態から始めます。
「ほうき」のやり方
- 左手の親指と小指に毛糸をかけます。次に手のひらに触っている毛糸を止まるまで右手で引っ張ります。
- もう一度同じ場所の毛糸を引っ張ります。
- 大きく輪になったところに右手を入れ、小指にかかっている外側の毛糸を取ります。
- 毛糸を持ったまま、同じように親指の外側も取ります。2ヶ所の毛糸を同時に引っ張ります。
- 引っ張った時にできる空間に左手の人指し指と中指、薬指を入れます。
- そのまま右手に持っている毛糸を左手の甲側に持っていきます。
- 右手で手のひら側の一番下の毛糸を引っ張ったら、「ほうき」の完成です。
「四段はしご」のやり方
- 基本の構えから親指をはずします。
- 下のほうから一番奥の糸を親指で取ります。そうしたら上から親指で中指と薬指の間を取りましょう。
- 次に小指をはずします。小指で奥から二番目の毛糸を取ります。
- 取ったら、親指をはずします。上のほうから親指で手前から数えて三番目の毛糸を取ります。
- 左手の人差し指と中指の間の糸を親指にかけます。右手も同様にします。
- 左手と右手の親指の下の毛糸を順番にはずします。
- そこにできる三角形に中指を入れながら、小指の毛糸をはずして手を下に向けていけば、完成です。
※ちなみに「東京タワー」は上記の「四段はしご」を気持ち少しだけ伸ばして、片方の指の間隔を縮めて、もう片方を広げるとできますよ。ぜひ「東京タワー」にもチャレンジして下さいね。