竹とんぼ
簡単そうに見えるけど、実際に竹とんぼを飛ばそうとすると、結構難しいんですよね。手の平で勢いよく竹とんぼを回して飛ばす、それだけなのに難しいんです!慣れると次はどこまで飛ばせるようになるのかと友達と競争してみるのも楽しいですよ♪近くに手先が器用な人がいるのなら、一緒に竹とんぼを作ってみるともっと楽しくなりますよ!
竹とんぼって
空へ飛ばす遊び道具で、おじいさんやお父さんに幼い頃作ってもらった覚えがある人もいるでしょう。単純なものですが何故か時間を忘れて没頭出来る魅力をもったもので、竹とんぼが誕生してから、日本の子供の遊びとして欠かせない存在でした。上手く飛ばせない内は自分の顔に当たって痛い目を見た覚えがあるのではないでしょうか。最近では竹とんぼに触れた事の無い子供も多くなりましたが、様々な遊び道具がある今だからこそ竹とんぼに触れてその楽しさを知って貰いたいですね。
竹とんぼの歴史
遺跡から類似した道具が見つかった事から非常に古くから存在していると言う説もありますが、ハッキリとした起源が残っている説では江戸時代に作られたと記されています。
作り出したのは科学者や医者、様々な呼び名が存在する平賀源内だったと言います。明治時代以降になると学校の工作の授業などでも登場し、子供達の遊び道具として定着しました。
昭和に入ると、鉛筆を使う為に子供達は小刀を持つ様になります。それに伴って子供達自身で作る様になったのでした。縁日などでも見られるプラスチック製のものやブリキ製の竹とんぼが生まれます。
鉛筆の時代が終わってシャープペンが登場する事で、子供達が小刀を使う機会は殆ど無くなり、竹とんぼを作る事も殆ど無くなったのでした。
竹とんぼの作り方
竹から作るのが正式なものですが、同じ様な手順を踏めば紙でも作れます。それでも自信が無いと言う人は、竹とんぼキットと言うものが存在しますのでそちらを使うと簡単に作れます。
必要なもの
- ■竹材
- ■竹軸
- ■小刀とキリ、軍手
- ■鉛筆
- ■定規
- ■瞬間接着剤
- ■紙やすり
手順
- 皮が無い面に竹の真ん中に鉛筆で印をつけ、キリを使って穴を開けます。
- プロペラを意識し、中心部から小刀を使って斜めに削りましょう。
- この際、利き手によって削る場所は違い右利きなら中心から右側にかけて削って薄くし、左利きなら逆に削ります。
- 裏側も同様に削り、軽い方が飛ばしやすいので可能な限り薄くしましょう。
- 丁度良いバランスになったら紙やすりをかけ、危険を避ける為に四方を丸くします。
- 中心部と竹軸の先端に瞬間接着剤を塗り、竹串を差し込んで固定します。
- しっかり乾くまではそのままにし、一度飛ばしてみて薄さなどを調整して下さい。
竹とんぼの飛ばし方と遊び方
実際に作ったり、買ってきた竹とんぼで遊んでみましょう。飛ばし方と遊び方を説明していきます。
飛ばし方
まずは飛ばしやすい環境を選びます、ある程度開けた空間で風の無い日に行いましょう。風があるとかなり飛ばしにくくなってしまいます。慣れていない内はあらぬ方向に飛んでしまいがちなので、周囲に人がいない事をしっかり確認しておきましょう。いざ飛ばす時には、力まず自然に飛ばそうと言う位で丁度良いです、肘を軽く曲げて竹とんぼは心持ち斜め上に向けます。
両手を合わせ、手の真ん中ではなく指の付け根辺りで平行にして竹とんぼを持つ様にするのがポイントです。その状態から利き手を使って回転させながら、利き手を一気に押し出してサッと引く事で上手く行えば飛ぶはずです。上手くいかない場合は利き手を押すのと同時に片方を引いていませんか?
これはあくまでコツに過ぎません、何度も練習したり上手な人を手本にする事で徐々に上達していくでしょう。一度行って出来ないからといって諦めず、あまり気負いせずにチャレンジしてみて下さい。
遊び方
他の人と飛ばし合って高さや飛距離、滞空時間を競ったり、的を用意するのも面白いかもしれません。お互いに向かい合ってキャッチし合うと言うのもアリです、自分なりの楽しみ方を見つけてみましょう。