駄菓子ノート
駄菓子屋のおばあさん

ガム駄菓子

ガムには、シュガーレスガム・フーセンガム・板ガム・粒ガムなどがあります。駄菓子に含まれないガムもたくさんありますが、どれも手軽に持ち歩けます。駄菓子のガムの多くは糖衣ガムといって、砂糖でコーティングされたものや、キャンディやラムネなどと組み合わされたガムが多く作られています。それでは、ガムの駄菓子にはどんなものがあるか紹介しましょう。

ガム駄菓子の基本の材料は?

砂糖・ぶどう糖…甘味をつけます。

水あめ…甘味をつけて、なめらかな口あたりにします。

ガムベース…植物油脂をベースに、炭酸カルシウムやエステルガムなど複数の材料を合わせた、ガムの噛み応えとなるもの。

軟化剤…水やグリセリンでやわらかくします。

酸味料…クエン酸やリンゴ酸を使ってさわやかな味に仕上げます。

香料…ミントやレモンなどの精油を使って、清涼感を出しています。

ヨーグルトフーセンガム

ヨーグルトフーセンガム(写真1)

ヨーグルトフーセンガム(写真2)

・味:

・価格:10円
・製造元:丸川製菓
・原材料:砂糖、ぶどう糖、水飴、でん粉、ガムベース、軟化剤、酸味料、香料、紅花色素

丸川製菓のフーセンガムは、フィリックスガムやコーラガム、マーブルガムなどロングセラーがたくさんあります。ヨーグルトのフーセンガムは、ヨーグルトの良い香りがします。半分ずつ割って口に入れたのですが、3分もすると味がしなくなってしまいます。その頃には飲み込めるくらいやわらかくなっています。伸びが良くてなめらかな食感です。当たりくじつきです。

かわるっちょフーセンガム

かわるっちょフーセンガム(写真1)

かわるっちょフーセンガム(写真2)

・味:

・価格:10円
・製造元:丸川製菓
・原材料:砂糖、ぶどう糖、水飴、コーンスターチ、ガムベース、軟化剤、酸味料、香料、紅花色素、赤色104号、青色1号

伸びが良いので半分でもフーセンができます。レモンコーラの程よい甘酸っぱさがあります。ガムをかんでいくと、黄色→青→紫→赤へと変化していきます。けれど、色が変わるのが遅いです。黄色から青までの変化は、気をつけてチェックしないと判りにくい感じがしました。

個人差があるのかもしれませんが、口に入れて15分以上経ってから紫になりました。すでにレモンコーラの味はしません。根性のある人は赤くなるまでがんばってください。最近のフーセンガムには、スポナミンやポケモンのガムもあります。当たりくじつきです。

桃玉ガム・ぶどう玉ガム・コーラ玉ガム・ラムネ玉ガム

桃玉ガム

ぶどう玉ガム

コーラ玉ガム

ラムネ玉ガム

・味:

・価格:10円
・製造元:コリス
・原材料:ぶどう糖、砂糖、水あめ、還元水あめ、ガムベース、酸味料、香料、軟化剤、乳酸カルシウム、着色料(桃玉ガム・ぶどう玉ガム:アントシアニン色素、ラムネ玉ガム:クチナシ色素、コーラ玉ガム:カラメル、クチナシ)緑茶抽出物

袋から開けたとたん、それぞれの香りがふわっとしました。桃には桃、コーラにはコーラの香料が使われているのですが、ラムネだけは果物と書いてあります。さて、どんな果物なのでしょう。

口に入れるとすぐにやわらかくなって程よい感じで溶けていきました。ガムの中にとろけるペーストが入っています。気をつけて食べると、ひんやりしているのがわかります。コーラとラムネの場合はレモンペーストでさわやかでした。ペーストが入っていなければ、平凡な味だったと思います。

ラムネはもともとレモネードから生まれたのだそうです。ですから、ラムネの香りはレモンだったんですね。いちばんおいしかったのは、桃玉です。開けたときから楽しみになって食べました。「ざんねんでしたまたかってね。」というやさしいメッセージが入った、当たりくじつきです。

ふーせんどんぐりガム グレープキャンディ

ふーせんどんぐりガム グレープキャンディ

・味:

・価格:10円
・製造元:パイン
・原材料:砂糖、水飴、ブトウ糖、粉乳、ガムベース、ソルトビール、酸味料、香料、着色料(アントシアニン、クチナシ)

ガムともキャンディとも書いてあったので、どっちだろうと思ったのですが、両方でした(笑)見た目が大粒のキャンディで、食べてしばらくはキャンディだったのですが、中にガムが入っていました。

1粒で2度おいしいので、おすすめです。グレープのほかに、コーラ、サイダー、アップル、レモンソーダ、スモモがあります。味はくどくなく、薄めです。あたりくじつきです。

ラムネみたいなガムグレープ

ラムネみたいなガムグレープ

・味:

・価格:30円
・製造元:コリス
・原材料:砂糖、ブドウ糖、でん粉、水あめ、ガムベース、酸味料、香料、糊料(プルラン)、アントシアニン色素

ラムネみたいなのに、食べるとガムになります。最初は粉っぽい感じがしますが、さわやかな味です。中にガムが入っているのですが、そんなに伸びないガムなので、飲み込んでしまいました。小さい子は食べるときに気をつけて食べてください。ガムとしては硬めです。ほかにソーダ味もあります。

わたガムコーラ&オレンジ味

わたガムコーラ&オレンジ味

・味:

・価格:60円
・製造元:明治製菓
・原材料:砂糖、水あめ、乳糖、麦芽糖、トレハロース、ガムベース、酸味料、重曹、カラメル色素、香料、甘味料(アセスルファムカリウム、スクラロース)

わたあめみたいに、かんたんに溶けます。ガムという感じがしません。ほのかにしゅわっという感じがします。コーラの刺激は弱めで、オレンジの香りがします。ほおばると甘さと酸っぱさを同時に感じるのですが、別々のところから分離しているように感じます。

コーラ味もあるのですが、当然のことながら、コーラ味はコーラの味しかしないので、コーラの味を求めるならコーラ味のほうをおすすめします。わたガムにはコーラ味、いちごミルク味、マスカット味などが出ています。似ているお菓子にわたパチグレープもあります。

コラム……ガムの上手な食べ方

ガムはかみ終わったら紙に包んで捨てます。飲み込んでも問題はありません。ガムがかみ終わらないうちに次の駄菓子を食べることがあります。不思議なことに、ガムとチョコレートを同時に食べると、ガムが消えてしまいます。

これは、チョコレートに含まれるココアバターがガムの材料のガムベースを溶かしてしまうからなんですね。サラダ油にガムを漬けていても、ガムが溶けてしまいます。ガムが辛くて食べられないときや、かみ終わったガムを捨てたいのに捨てられないとき、こっそりためしてみるのも良いかもしれません。

ガムをかんでいると、あごをたくさん動かします。神経が活発になって、眠気を防いだり集中力が増すため、スポーツ選手でガムをかんでいる人をテレビでよく見かけるんですね。

ガムのレシピ

おうちでもガムは作れます。強力粉のグルテンを生かしたガムをつくってみましょう。

材料

強力粉…50g
水…20cc
塩…4g
砂糖…小さじ1

作り方

1. 塩と水を合わせて塩水を作り、強力粉と合わせます。
2. 塩水が均等に混ざるようにスプーンで切るように混ぜ合わせます。
3. 15分ほどこねていくと、粘りが出てきます。
4. なめらかになったら、ビニール袋に入れて、1時間ほどやすませます。
5. そのあと、すこしもみます。ボウルに水を入れ、10分ほど水の中でもんでデンプンを洗い流します。
6. その後、しぼって、水分を出します。
7. お好みで砂糖で味付けをします。もみこんで味をなじませます。
8. 食べやすい大きさに切り分けてできあがりです。