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「にんじん」年間生産量と消費量

日本では、一年間にどれくらいの「にんじん」が生産されて、どれくらい消費されているのでしょうか?農家やお店の経営者などでなければ、普段あまり考えたことはないですよね。ここでは、その生産量(出荷量)や消費量などを海外との比較を交えて紹介していきたいと思います。

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日本国内の「にんじん」生産量

日本全国の「にんじん」の年間生産量は約70万トンと言われています。この生産量のうち、およそ3割が北海道で収穫されるとされています。ほか、多い順に千葉、青森、徳島、埼玉、茨城となっています。そのなかでも「秋にんじん」と呼ばれる秋に収穫されるものは、北海道が全国の生産量の8~9割を占めています。次に多いのは青森県ですね。ここで例として、2006年(平成18年度)の「秋にんじん」の収穫量を挙げてみましょう。収穫量は18万9600トン、出荷量は16万9,700トンでした。ちなみに前年の収穫量と比べてみると、1万5500トン減っています。また、同じく出荷量も1万4900トン減少しました。生産量(収穫量)が減少してしまった要因として考えられるのは、やっぱり天候条件と思われます。これは北海道で低温、日照不足に加え、少雨の影響によって肥大が抑制されたことや病害の発生があったことによるものでしょう。

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日本国内の「にんじん」消費量

さて、日本では一体「にんじん」が年間でどれくらい消費されているのでしょうか?野菜全体の消費量が減少傾向にあると言われている現在、日本の人参を含む野菜の消費量は、世界で6番目になります。これはイタリア、スペイン、フランス、アメリカ、カナダに次ぐもので、一人当たりの年間の消費量は117kgになります(2001年現在)。さらにニンジンだけに的を絞って見てみると、一世帯当たりの年間購入量は2004年の時点で10kg未満です。ここ約10年間の推移を見ても、10kg以上になったことはほとんどありません。上位を占めている大根や玉ねぎの約半分の消費量だということが言えます。嫌いな野菜の上位にランキングされることが多いニンジン。しかも、考えてみたら他の野菜と違って料理をするときに一回で使う量が一般的に少なくありませんか?一度の大量の人参を使う料理ってないような気がします。ですが、これは個人的な考えなので、実際にはもっと色々な要因が考えられるのでしょう。


海外の「にんじん」生産量

次は海外のニンジン生産量を見ていきましょう。全世界のニンジン総生産量は世界の総生産量は23321千トンにものぼります。日本のスーパーでも中国産のニンジンがたくさん売られていますよね。このことからも分かるように、世界に目を向けると、生産量(収穫量)が一番多いのはダントツ中国で、全体の約3割を占めています。ほかはアメリカ、ロシア、ポーランドと続きます。日本、フランス、イギリスはパーセンテージからいくと同じ割合で同等の第5位になりますが、国連の食料農業機関の統計データによると、出荷量の関係からか正確に言うと日本は第6位に位置づけられています(データは2004年現在)。みなさんもご存知のように中国は朝鮮人参など薬用人参の産地でもあります。薬用・食用ともにニンジンの需要が高いということですね。これは中国国内に限ったことではなく、高い輸出量を誇っている中国産の人参は世界中で食べられていると言えるでしょう。


海外の「にんじん」消費量

最近は、これまでヘルシーな和食で野菜の摂取量も多いとされていた日本人よりも、アメリカ人のほうがより多くの野菜を食べるようになったという話も聞きます。アメリカでは国民の3人に1人は肥満と言われています。健康増進のために1日5品目以上の野菜と果物を決められた今日だけきちんと食べるという目標を掲げた「5 A DAY(ファイブ・ア・デイ)プログラム」という運動が1999年から全国始まり、それから1人当たりの野菜や果物の摂取量が伸びてきています。この運動のおかげで、アメリカでは3年間で野菜の消費量が15%もあがりました。90年代の後半に入ると、日本とアメリカの野菜の消費量が逆転したんですよ。もちろん、その野菜の中には「にんじん」も含まれています。一方、生産量(収穫量)でトップの中国では消費量でも最多です。中華料理でニンジンがたくさん使われることからも一目瞭然ですよね。消費が伸び悩んでいる日本に比べ、海外では全体的にも増加傾向にあるのではないでしょうか。



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