一般的な調味料や薬味としてはあまり有名ではないかもしれませんが、「生姜味噌」というしょうがと味噌を組み合わせたものがあります。青森県などでは、おでんにつけるタレとして多くの人に好まれているのが「生姜味噌ダレ」だそうです。さばの味噌煮には生姜を必ずといっていいほど添えますし、よく考えてみると生姜味噌生姜と味噌の相性ってとてもいいですよね。味噌に生姜を漬け込んだお惣菜的な存在の生姜味噌の作り方や、おでんや鍋にもぴったりです。生姜と味噌のベストコンビをたっぷり味わってくださいね!
生姜味噌の特徴
生姜味噌には大きく分けると、調味料として使われているものと、浅漬けやおしんこのような感覚の常備菜として食べられているものがあります。どちらも比較的簡単に作ることができ、紅生姜や甘酢生姜とはまたちょっと違う料理のアクセントとしてもいいですよね。
また、しょうがにはもともと魚や肉の臭みを消す効果や殺菌作用があることでも有名ですが、生姜を漬け込んだ味噌やすりおろした生姜を入れた「生姜味噌」を魚や肉を調理するときに利用することで、料理の味や風味を引き立ててくれる便利な食材になります。地域によっては古くから、一般的な調味料や食材として使われてきました。生姜味噌は比較的長い期間で保存することもできるので、隠し味や下ごしらえに便利な調味料として家庭で常備しておくのもおすすめですよ。
国内でも地域によって使われている味噌には違いがありますよね。特徴のある味噌が色々ありますので、自分の普段使っている味噌以外の特徴がある味噌で生姜を漬けてみたり、何種類かの味噌を合わせて使うとまた味や風味の違った生姜味噌を楽しむことができます。料理の内容に合わせて生姜味噌を使い分けたり、新生姜やひね生姜など、しょうがの種類や季節に合わせて食べやすい生姜味噌を作ってみるのもいいかもしれませんね。
簡単! 漬け込み生姜味噌レシピ
ちょっとしたお茶請けやお漬物代わりになる生姜味噌を簡単に作ることのできるレシピをご紹介します。一日でできる浅漬け感覚の生姜味噌なら、食べたい分量だけを食べたいときに作ることもできますよね。ほのかに香る味噌の香りを生かして、刻んだ生姜味噌をお茶漬けにのせていただくのもおすすめですよ。
【材料】
- 生姜 1片(150~200g)
- 味噌 150g
- 黒砂糖 大さじ1
【作り方】
- 新生姜以外を使う場合には皮を薄めにむいておきます。新生姜の場合は、好みによって皮をむいてもむかなくてもかまいません。黒砂糖は細かい粉状になるようにつぶしたり砕いたりしておきましょう。
- 生姜の繊維に沿って、たてに2mm程度の厚さにスライスし、鍋で沸かしたたっぷり目のお湯で1分程度湯通しします。
- 湯通しした生姜を湯から出したら、キッチンペーパーなどでよく水を切って、荒熱が取れるまで冷ましておきます。
- 保存用の容器の中に味噌と粉状にした黒砂糖を入れよく混ぜ合わせます。
- 冷ましておいた生姜を味噌の中に漬け込んでいきます。生姜と生姜がくっつかないように、味噌を間に挟むように漬け込んでいくのがポイントです。1晩もしくは8時間程度寝かせて完成です。
ポイント
あっさりとした生姜味噌をそのままで食べたい場合には、塩分の少な目の味噌を利用するのがポイントです。また、白味噌など甘めの味噌を利用する場合には、黒砂糖は加えなくても甘さがありますので、黒砂糖はお好みで調節してくださいね。
おろし生姜の生姜味噌ダレのレシピ
手軽で簡単に使うことのできる生姜味噌ダレを作っておくと、色々な料理に使えて便利です。おでんやしゃぶしゃぶのタレにも使えますし、料理の下ごしらえや隠し味にも使えます。ご飯にもぴったりなのでおにぎりやお弁当に入れれば、食欲も増しますよ。
【材料】
- しょうが 50g
- 味噌 80g
- すりごま 大さじ3
- 砂糖 大さじ2
- 酒 大さじ2
【作り方】
- 古生姜は皮をむいてすりおろします。皮が気にならない場合は、皮ごとすりおろしてもかまいません。
- 鍋に酒と味噌を入れ弱火で温めながら練り合わせるように混ぜます。ふつふつしてきたら砂糖と水を少し加えて味を調えます。
- 少しに煮詰まってきたらおろし生姜とすりゴマを加え、混ぜ合わせて一煮たちさせて完成です。
ポイント
生姜をおろすときは、繊維の方向に注意しておろしていくと、繊維が残らず口当たりがよくなります。煮干だしのダシ汁を加えて煮詰めると、煮物などにも合う生姜味噌ができます。お好みで青唐辛子などを一緒に漬け込んでおくと生姜の風味と辛味にピリッとした刺激が加わるので、鍋物にもご飯にもぴったりでおすすめですよ。