しょうがスープ

しょうがの入ったスープを飲むと、体の中からぽかぽかと温まってきますよね。飲んでいる途中から自然と汗が出てくることもあります。こういったことからも、生姜には体を温める効果があることが昔からよく知られていました。その他にも、食欲がないときには生姜を入れたスープを飲むと良いともいわれていて、和食・洋食の材料として世界中で古くからしょうがは広く利用されています。また、肉を使ったスープを作る場合にも生姜は利用されることが多いですよね。

しょうがスープの特徴

スープスープの中に生姜を入れるとき一般的には、生姜を刻んだりすり下ろして使います。生姜独特の味と香りは、大きな塊のまま食べるとちょっと刺激が強すぎることもありますが、刻んだりすりおろして作る「しょうがスープ」は、少量でも十分に生姜の味や香りを味わうことができます。

漢方薬や薬膳料理にもしょうがは頻繁に利用されていて、昔から食欲不振やむくみの解消に効果があるといわれていますし、色々な料理に様々な使われ方をしているのが特徴です。日本でも昔から、体調を崩したときや風邪の予防などとして生姜を使った汁物うを食べるといいと言われてきました。また、食欲増進などの目的以外にも肉や魚を使った汁物にも使われていて、肉や魚の臭みを消す食材として重宝されてきました。

日本では、生の根生姜や乾燥させた乾燥生姜などをスープや汁物にいれて使うことが一般的ですが、海外では生姜を乾燥させて粉末状にしたジンジャーパウダーなども頻繁に利用されています。スープの食材に生姜を利用するときには、葱(ネギ)や大蒜(ニンニク)といった薬味になるほかの食材と一緒に使われることが多くあります。

簡単! 中華風しょうがスープのレシピ

生姜のスープには体を温めてくれる働きや胃の働きを助けてくれるといった効果があるといわれています。細切りにした生姜を使ったシンプルで簡単な生姜スープは疲れた時にもぴったりな食事スープともいえます。さっと作ることができますので、時間がないときにでも手早く作ることができるおすすめの一品ですよ。

【材料】

  • 生姜 1片(60~100g)
  • しいたけ 2~3枚
  • えのき 1束
  • ささみ 1枚
  • 長ネギ 1本
  • ゴマ油・塩・コショウ・酒 少々

【作り方】

  1. しいたけは、乾燥タイプでも生しいたけでもかまいませんが、乾燥タイプの場合は水につけて戻しておきます。つけておいた水は捨てずにダシ汁として利用してください。
  2. 生姜は皮をむいて繊維に沿って細く刻みます。しいたけ・ネギは薄切りにし、ささみは食べやすい大きさに切ってさっと湯通ししておきます。
  3. 鍋にしいたけのダシ汁をカップに 3 ~ 4 杯と鶏肉を入れ、中火にかけます。沸騰してきたら しいたけ・長ネギ・生姜・酒を加え一煮たちさせます。
  4. 鶏肉に火が通ったら、塩・コショウで味を調え、火を止める直前にごま油を適量加えて完成です。

ポイント

生しいたけを使う場合には、鶏がらスープの素などを利用してダシ汁を作っても簡単に作ることができます。また、干し貝や干しえびを戻したものを加えるとよりいっそうコクのあるしょうがスープになりますので、家庭にある食材を利用してアレンジしてみるのもおすすめですよ。生姜はすりおろして加えてもかまいません。

生姜のとり団子スープのレシピ

肉や魚のスープにはしょうがが使われることが多くあります。鶏肉と生姜も相性が大変よく、鶏肉の中に生姜を練りこむとショウガの香りが爽やかなスープを作ることができます。たくさんの野菜でしっかりダシをとると栄養素的にも体に優しい本格的なスープになりますので、時間があるときにはぜひダシから作ってみるのがおすすめですよ。

【材料】

  • 生姜 1片(60~100g)
  • 鶏ひき肉 300g
  • 卵 1個
  • 長ネギ 1本
  • チンゲン菜 2株
  • にんじん 1/2本
  • 塩・コショウ・醤油・ごま油 少々
  • ダシ用(鶏胸肉1枚・ネギ2本・干ししいたけ2枚・セロリ1本・昆布1枚)

【作り方】

  1. 生姜は皮のまま2/3くらいの量を細かく刻んでひき肉とたまごと一緒に練り合わせます。粘り気が出てきたら塩・コショウ・醤油・ごま油を少々加えてよく混ぜ合わせます。軟らかい場合には、片栗粉を少々加えて硬さを調節してください。
  2. 残りの生姜の皮を向き、細切りにします。ネギは食べやすい大きさに斜め切りにし、チンゲン菜も食べやすい大きさに切ります。にんじんは薄切りの半月切りか細切りにしておきます。
  3. ダシ用のしいたけと昆布を水で戻し、その戻し汁を鍋に入れてダシ用の鶏肉・ねぎ・しいたけ・セロリ・昆布を刻んで入れ強火で沸騰させます。沸騰したら弱火にして昆布だけを取り出し、1時間ほど煮込みます。煮込んだら一度漉してから塩を加えて味を調え覚ましておきます。
  4. 荒熱が取れたダシを再び火にかけて沸騰してきたらサケを少々と細切りにした生姜を加えて一煮たちさせ塩・コショウで味を調えます。そこに、練り合わせた鶏団子をスプーンですくって落としておきます。
  5. 灰汁を取ったあと、にんじん・ネギを加えにんじんに火が通ったらチンゲン菜を加えます。チンゲン菜に火が通ったら最後にごま油を加えて一瞬強火にしてから火を止めて完成です。

ポイント

時間がないときやさっと簡単に作りたいときには鶏がらスープの素や中華ダシの素を使ってダシ汁を作ると短時間で簡単に鶏団子スープを作ることができます。ダシをとった後の野菜は温野菜鶏肉サラダとしてポン酢やマヨネーズを使ったドレッシングなどであえるとおいしく食べられますよ。ポン酢ドレッシングにもすりおろした生姜を加えるとさっぱりとしたサラダになります。