はちみつに生姜を漬け込んだ「しょうがはちみつ」は、お湯で割って飲むとホカホカと体が温まる飲み物になります。はちみつに色々な果物を漬け込んで調味料にしたりデザートつくりに利用したりすることも多いようですが、生姜蜂蜜も調味料やデザートの他、料理の隠し味にも使えてとっても便利なんですよ。生姜ハチミツをちょっと使うだけで、料理のレパートリーが増えるかもしれませんよ。
しょうがはちみつの特徴
和食では薬味というイメージの強い「しょうが」ですが、はちみつに漬け込んだ「生姜蜂蜜」や砂糖漬けにした「ジンジャーシロップ」は、欧米のデザートに使われることの多い保存食です。生姜のもつ独特の香りやピリッとした辛味は、そのままでも果物や焼き菓子などのデザートと大変相性が良く、ジンジャークッキーやジンジャーケーキなどの洋菓子や、ヨウカンや葛湯といった和菓子にも頻繁に利用されています。デザートやお菓子に生姜が利用される場合、しょうがはちみつを使うことで生姜の香りは生かしたまま刺激の強い絡みだけを適度に和らげて使うことができるというのが「生姜はちみつ」「ジンジャーシロップ」の大きな特徴といえます。
生姜を使った飲み物にも、ジンジャーミルクティーや生姜紅茶、ジンジャーエールなどがありますが、蜂蜜に漬け込んだ生姜を刻んで紅茶に入れたり、生姜はちみつをミルクティーの甘味料として使えば、簡単に生姜を使った飲み物を作ることができます。
また生姜の風味が溶け出したはちみつは、魚料理・肉料理を作るときに下ごしらえや味付けに使うと、肉や魚特有のにおいや臭みを、しょうがの香りが消してくれる効果があります。和食で煮込み料理を作る場合には一般的に砂糖が使われていますが、はちみつには砂糖に比べ豊富なビタミンやミネラル分が含まれているほか、少量でもコクのあるしっかりとした甘さを出すことができますよね。しょうがはちみつなら、普通の蜂蜜よりも生姜の香りがよりいっそう料理の風味や香りを引き立ててくれるので、隠し味に使うのもお勧めですよ。
簡単! しょうがはちみつのレシピ
料理やデザートなど様々な場面で使うことのできる「しょうがはちみつ」は、簡単に作ることができるので常備しておくと大変便利です。生姜の汁やすりおろした生姜を蜂蜜に漬け込んで作ると短時間で作ることができますが、スライスした生姜を漬け込む生姜はちみつは、漬け込む時間が少し必要ですが蜂蜜の甘さの染み込んだ生姜も利用することができるのでおすすめです。
【材料】
- しょうが 1片(100~200g)
- はちみつ 200ml
【作り方】
- 生姜は皮の薄いものを選び、良く洗ってスライスします。水を張ったボールに、切った生姜を入れて30分ほどあくぬきをします。
- 生姜はできるだけ薄めに切っておいたほうがよいのですが、2mm程度の厚めにスライスした場合、水を切った後生姜をたたいて繊維をつぶしておきましょう。
- 保存用の容器にショウガを入れ、その上から蜂蜜を入れフタをします。そのまま涼しい場所で1週間ほど寝かせて完成です。
ポイント
生姜のエキスは2日ほどで蜂蜜に染み出してきます。蜂蜜の量を減らして、生姜のスライスがひたひたに漬かるくらいの量で付け込むと1日寝かせたものを使っても香りや風味がする生姜の蜂蜜漬けが出来上がります。また、すりおろした生姜を使う場合は、フキンなどを使って生姜の絞り汁だけを蜂蜜に加えるとすぐに使える「しょうがはちみつ」が完成しますよ。残ったすりおろし生姜は、料理に使ったり入浴剤にするのもお勧めです。
しょうがはちみつアイスクリームのレシピ
生姜の風味や味を生かした、ジンジャーアイスは一度食べると癖になる人も多い、人気のデザートです。グレープフルーツやレモンなどを添えて、いっそう爽やかなデザートとして楽しんでみてはいかがですか?
【材料】
- しょうが 100g(蜂蜜に漬けてあったものを使う)
- しょうがはちみつ 200ml
- 生クリーム 250ml
- 卵白 2個分
【作り方】
- しょうがはちみつの中につけておいた生姜を取り出し、すりおろします。スライス生姜なので、上手くすりおろせない場合はミキサーを使うかできるだけ細かく刻んでください。しょうがはちみつは常温で柔らかくするか、軽く湯銭にかけて溶けやすくしておきます。
- 氷を入れたボールに空のボールを重ね、その中で卵白を泡立てます。7分立ち程度まで泡立てましょう。
- 生クリームを別のボールにいれ、これも冷やしながら5分立て程度まで泡立てます。そこに先ほどあわ立てた卵白・生姜蜂蜜・すりおろした生姜を丁寧に混ぜ合わせます。
- 金属の容器に入れ、冷凍庫にいれて冷やします。30分したら取り出して、かき混ぜまた冷やします。コレを3~4回繰り返したら好みの容器にいれて凍らせて完全に凍ったら完成です。
ポイント
卵白だけでなく卵黄も使うと濃厚な味わいとしょうがのさっぱり感が楽しめるアイスになります。卵黄を使う場合には、白身と黄身を分けて泡だて卵黄と蜂蜜を先に混ぜ合わせるのがポイントです。