おすすめの食べ物
ここでは、おやつ系(お菓子)を中心に個人的におすすめしたい食べ物を紹介していきたいと思います。ロシアといえば黒パン、そして甘いお菓子がたくさんあります。また、ヨーグルトが使われていることが多いのも特徴です。今回取り上げるうちのいくつかは、レシピも紹介するので、作ってみてくださいね!
黒パン
ロシアに行く機会があったら必ず食べてほしいのが黒パンです!ずっと昔からロシアの人々は軟らかい白パンよりも硬い黒パンを好んで食べてきました。私も最初は独特の酸味が苦手でしたが、次第に慣れました。一度、味に慣れてしまえば後を引く美味しさなんですよ。特にハード系のパンが好きな人にはおすすめしたいですね。
ですが、なぜロシアでは黒パンを主食にするようになったのでしょう?ロシアだけでなく、北欧でも食べられていますが、いずれもライ麦が原料になっています。ライ麦は寒冷地の厳しい気候条件でもちゃんと育つ植物なんです。そんなわけでロシアはライ麦栽培に適した土地と言われています。そしてもう一つ、黒パンのほうが健康にいいとされているのです。これはライ麦粉自体の栄養価が高いことによるもので、さらには黒パンが持つ酸味もロシア人好みと言えるでしょう。
本来、黒パンは天然酵母で作りますが、それは多くの時間を要します。以前は前日に作った生地を残しておいて、その日の生地に混ぜる作り方をしていました。こんなところにも昔の人の知恵が垣間見れますね。今はドライイーストを使うと、簡単にできますよ!紅茶や牛乳に浸しながら食べると、また違った味を楽しめます♪
スィローク
ロシア人の友人に勧められて、初めて口にしたスィローク。これは、薄いチョコレートでコーティングされたチーズのお菓子です。
このチーズはトゥヴァローグと呼ばれるカッテージチーズタイプの凝乳で、ロシアでは料理やデザートに幅広く使われているチーズなんですよ。
中にはジャムやクッキーが入っていたり、味もカカオ味やミルク味などバリエーションも豊富にあります。
甘さと酸味がほどよくマッチして、とてもおいしいです♪はじめは食べるのをしぶっていた私も、今ではすっかりスィロークの虜になりました!
ロシアではスーパーの乳製品コーナーに普通に売っていて、現地の人は買い物袋にごっそりと買っていきますよ。
飴・チョコレート
ロシアのお土産の一つとして喜ばれるのが飴やチョコレートです。
私も帰国するときにいっぱい買ってきましたし、友人にも本当にたくさんもらいました。
こういった飴やチョコレートはお菓子屋さんのほかに、市場でも売っています。印象的だったのは主に飴やキャラメルは量り売りしていることです。
日本ではお菓子を量り売りするお店も少なくなりましたよね。
板チョコなど普通のチョコレートや中にクリームやゼリー、ナッツ類、ドライフルーツなどが入っているチョコレート菓子、キャラメルなど種類も豊富に揃っています!
向こうでは飴といってもソフトキャンディーのような軟らかいものが多く、日本で売っているような硬い飴を探すのに苦労した思い出があります。
また、飴やチョコレートの包み紙もカラフルで見ていて楽しいですよ♪
ちなみに、私のお気に入りは「デュシェス」という洋梨風味の飴です!
スィールニキ
スィールニキはスィロークと同じようにトゥヴァローグを使って作る、ロシアの伝統的なお菓子です。ロシアではおやつとしてはもちろん、朝ごはんとして食べられることもあるんですよ。
日本語では「焼きチーズ菓子」となるでしょうか。ふわっと溶けるような食感で、チーズ好きにはたまらないお菓子ですよ!
現地ではスーパーや市場でスィールニキ専用のカッテージチーズが売られています。スィールニキはフライパン一つあれば作れるという手軽さから高い人気があります。
みなさんも、家庭でロシアのお菓子に挑戦してみてくださいね。来客時のおもてなしとしても喜ばれるでしょう。
材料(4人分)
- 市販のカッテージチーズ:200g
- 砂糖:50g
- 溶き卵:1/2個分
- 小麦粉:大さじ3
- ベーキングパウダー:小さじ1/2
- レモン汁:大さじ1
- クルミ・レーズン:各大さじ2
- サラダ油:少々
- 粉砂糖:適量
作り方
- ボウルに水気を十分に拭き取ったカッテージチーズと砂糖、溶き卵を入れて、チーズを潰すように手で混ぜます。
- 小麦粉、レモン汁とあわせたベーキングパウダーを加えて混ぜ合わせます。
- 生地を12等分し、小麦粉を軽くまぶして直径4cm、厚さ1cmほどの丸い形に整えます。
- クルミはフライパンで空煎りして、粗く刻んでおきましょう。
- クルミを取り出したフライパンにサラダ油を熱して、生地を並べましょう。クルミとレーズンをのせて、両面を弱火で焼きます。冷ましたあと、粉砂糖をふって出来上がりです。
プリャーニキ
ロシア人の友人が遊びに来るとき、いつもプリャーニキを持ってきてくれました。これはロシアに古くから伝わる伝統的なお菓子で、ほとんどの家庭でティータイムには必ずと言っていいほど登場します。
シナモンやナツメグ、チョウジ、オレンジの皮など様々な香辛料とハチミツを練り込んで生地を作ります。クリスマスや復活祭、誕生日などのおめでたいときにプリャーニキを作ってお祝いするんですよ。
市販されているものの中にはジャム入りもあって、一つでお腹いっぱいになるほど、結構ずっしりしています。
材料(4~5人分)
生地
- 薄力粉:150g
- ライ麦粉・ハチミツ:各100g
- オールスパイス:小さじ1/2
- 塩:少々
- バター・サワークリーム:各50g
- 溶き卵:1/2個分
- レモン汁:小さじ1
- 重曹:小さじ1/4
アイシング
- 粉砂糖:1/2カップ
- 水:大さじ1
中身
- レーズン:100g
- クルミ:50g
作り方
- まず、皮を作ります。ボウルに水、塩、溶き卵を入れて混ぜ合わせます。さらに強力粉を加え、ゴムベラでよく混ぜて全体にまとまったら、手で練って滑らかにしましょう。ラップをして、室温で約30分寝かせます。
- 次は具を準備します。玉ねぎとニンニクはすりおろしましょう。ボウルに合挽き肉、塩、こしょう、玉ねぎ、ニンニクを入れてよく混ぜます。そこに水を加え、さらに練り合わせて冷ましておきましょう。
- 生地に打ち粉をして細長い棒状にのばしたものを60等分します。手で軽く潰したあと、麺棒で直径5cmくらいに薄く丸くのばします。
- 生地に具をのせて半月型にしっかり閉じます。そうしたら両端をくっつけて帽子型にしましょう。
- 塩を加えたたっぷりのお湯にペリメニを入れ、バターを加えます。しばらくしてペリメニが浮いてきたら、お湯をよく切り、器に盛って出来上がりです。
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