ほうれん草の恵み
ほうれん草の仲間
 
 

ほうれん草の仲間

ほうれん草はアカザ科の野菜です。ほうれん草の仲間にはどんなものがあるのでしょうか。 葉ものと呼ばれる緑色をした水菜・小松菜・ちんげん菜・にら・春菊といったほうれん草と似たような使い方をする青菜などがあります。

ホウレン草の仲間1:とんぶりについて

とんぶりとは、アカザ科のホウキギという植物から採れる種子です。秋田の名産品で精進料理の材料にもなっています。緑色でつぶつぶしているので「畑のキャビア」と呼ばれているんですよ。和食によく合い、納豆や長いもなどと和えて食べるのがおすすめです。秋田のお米にとんぶりなんて、贅沢ですよね!

 

ホウレン草の仲間2:オカヒジキについて

オカヒジキは海岸で自生している植物です。見た目が海草のヒジキに似ているのでオカヒジキといいます。ビタミンAやビタミンC、鉄分などほうれん草に似た栄養を持っていますが、カルシウムはほうれん草より豊富に含まれているんですよ。サラダやおひたし、トーストにしてほうれん草と一緒に食べることもあります。

 

ホウレン草の仲間3:水菜について

水菜水菜はアブラナ科の野菜です。ビタミンAやカルシウム、鉄分などほうれん草に似た栄養価があります。冬から春が旬の野菜で、ほうれん草と一緒に和え物・サラダ・鍋物などに使われることもあります。くせがなく、しゃきしゃきとして食べやすい青菜です。

 

ホウレン草の仲間4:小松菜について

小松菜小松菜はアブラナ科の野菜です。ちんげん菜と同じツケナ類に分類されています。ビタミンA・ビタミンC・カルシウム・鉄分などほうれん草に似た栄養価があります。しかし、ビタミンB2はほうれん草の5倍も多く含まれているので、進んで食べたい食材ですね。

ほうれん草に比べるとアクが少なく、加熱調理に向いています。小松菜も冬が旬なので、ほうれん草と一緒にお粥やおひたしに使われたり、ほうれん草の代わりとして使われることもあります。

 

ホウレン草の仲間5:ちんげん菜について

ちんげん菜アブラナ科ツケナ類の野菜です。炒め物や煮物として中華料理によく出てきますね。ビタミンAやビタミンCなどが豊富に含まれているので、風邪のひき始めや疲労感のあるときは食べてみてください。加熱調理に向いていて、しゃきしゃきとした歯ごたえが楽しめますよ。青菜の旬も寒い冬の季節なので、クリーム煮や炒め物などでほうれん草と一緒に使われることもあります。

 

ホウレン草の仲間6:にらについて

にらにらはユリ科ネギ属の野菜です。硫化アリルというにおい成分を持っています。中華料理や韓国料理によく使われていますね。やわらかいのでほうれん草と一緒にスープやおひたしにすることもあります。ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEなどが豊富に含まれています。風邪や夏ばてなど、体が弱っているときに食べてみてください。

 

ホウレン草の仲間7:春菊について

春菊春菊はキク科キク属の野菜です。菊菜とも呼ばれています。香りが良いので食べやすく、お風呂に入れることもあるんですよ。春菊もほうれん草と同じような時期に旬を迎え、鍋物やおひたし、和え物などほうれん草と一緒に使うこともあります。ビタミンAやビタミンC、カリウムなどが豊富に含まれています。カリウムは体の塩分を調節する働きがあり、高血圧の人におすすめです。

 

~青菜のおいしい食べ方~

日本が誇る青菜

日本では中国から伝わった青菜を食べていますが、海外では栽培されていない青菜や食用にしていない青菜がたくさんあります。最近になってアメリカでも小松菜が栽培されるようになりました。小松菜は日本生まれの青菜で洋食にも和食にも使うことができます。食べやすさや栄養価が注目されたのかもしれませんね。

青菜の種類について

青菜には大きく分けて、煮物に向いている青菜と熱に弱い青菜があります。煮物に向いている青菜は小松菜やちんげん菜など筋のしっかりした青菜で、ほうれん草やにら、春菊などはサッと茹でる程度にします。冬には多くの青菜が甘味を強くして旬を迎えますから、鍋物などで温まってくださいね。