自然に使う地図記号

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地図の中では建物や道路をあらわすだけではなく、畑や木の地図記号もつかって何が育てられているのか、どんな木があるのかを見ることもできます。実際の場所を見なくても地形図からどのようなものがあるのかを知ることができるのです。この記号は、1つで使うことは少なく、土地の中に同じ複数の記号をつけることがほとんどとなっています。

果樹園

桑畑

茶畑

広葉樹林

針葉樹林

その他の樹木畑

はい松地

竹林

ヤシ科樹林

荒地

米を作っている水田などを表していて、稲が刈り終わったときの状態を記号にしています。タタミの材料になっている、い草やワサビなども田んぼで作っているので、おなじ記号を使っています。同じ土地で水田と畑を季節ごとに変える場所であっても田の地図記号で表します。

野菜などの農作物を作っている畑の場所には、この記号がかかれています。種を植えてから初めて顔を出す双葉(ふたば)をあらわしているのです。見た目の通りにVの字で表現されている地図記号です。麦や牧草などを扱っている場所にもつかわれています。

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果樹園

リンゴやブドウなど色々な果物類を作っている場所を果樹園と呼びます。リンゴの形をモチーフにした地図記号が作られています。

桑畑

桑(くわ)は、絹の糸を作るためのカイコが食べる葉っぱの木です。桑を育てている畑には、桑の木を横から見た形の地図記号が使われています。

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茶畑

お茶を飲むときには、葉っぱの部分を使っていますが茶には丸い実がなります。たくさんの実がなっているので、3つの小さな丸を並べて茶畑とあらわしています。お茶の葉で有名なのは静岡県ですよね。静岡の地形図にはたくさん茶畑の地図記号を見ることができます。

広葉樹林

葉っぱの形を表しています。ふだん見かける木のほとんどはこの記号で表します。木の高さが2m以上の場所に使われています。街中の歩道に並んでいるたくさんの木をすべて地図記号で表すことはしません。有名な観光地や、わかりやすい目印となる場所に用います。

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針葉樹林

杉や松の木の葉っぱは、とがっていますよね。その葉の形を表しています。広葉樹林と同じで、高さが2m以上の木が生えている場所に使います。

その他の樹木畑

食べ物を育てている場所ではなく、木がある場所には丸の地図記号を使います。山や広場に小さな木を植えて、これから育てていくところにも使っています。

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はい松地

はい松というのは、岩場のあるような高い山の中に生えている小さな松の木の仲間です。このはい松があるところに記号がつけられています。

竹林

竹の多く生えている林、山のあるところに使います。形は木に笹の葉がついている状態で、竹の形がそのまま記号となっています。

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ヤシ科樹林

暖かい地方に多く見られる記号で、ヤシの木やその仲間の木がたくさんある場所に使われます。見た目もわかりやすく、やしの木をイメージして作られている地図記号です。ひと目でわかる記号ですよね。

荒地

荒地は、建物がたてられていなく整地されていない場所のことです。雑草があったり砂利が敷き詰められていたりと、使われていないところです。でも、牧草地は荒地の記号を使わず、畑の地図記号であらわします。

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植物の地図記号

日本では、農業で行われている植物は限られています。米を作っている地域が多いので田の地図記号がおおく見られます。でも、ほとんど田んぼの無い国では田の地図記号はありません。桑畑はあまり見かけることは無いと思います。しかし、日本では昔、桑の葉をエサにしているカイコをたくさん必要としていました。カイコは絹の糸を作ってくれます。絹糸を日本から外国へ輸出していたので、桑畑が大量にあったのです。茶畑も同じで、今では少なくなりましたが、外国へ輸出するために作っていたので広い畑がいっぱいありました。ヨーロッパの国ではブドウやホップ、オリーブなどの畑の種類によって地図記号が分けられています。乾燥地帯が多い国では田んぼを作ることが出来ないためです。日本では、広葉樹林と針葉樹林のように2種類で分けている地図記号ですが、そのなかでも細かく種類を決めている国もあります。栗の木やユーカリの木、モミの木のように、それぞれの木の形の特徴を取って地図記号を使っています。

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