他の国の地図記号
例として、ドイツの地図記号をあげてみますね。日本では、田や畑、果樹園などに農業の種類が分かれています。それは、日本が水田をたくさん持っているから必要であった記号です。ドイツでは米を作ることはあまりしないため、日本のように地図記号にする必要がなかったのでしょうね。その変わりに、日本では作られていない地図記号があります。ホップとブドウの畑です。ドイツでの地図記号はこの2種類が農作物を表す記号となっています。ビールやワインの材料となる作物なので、ドイツの国での食生活が見えますよね。実は、はっきりとはしていませんが日本の地図記号は明治時代にドイツの地図記号をマネして作ったといわれていることがあります。アフリカの地方では、コーヒー豆の畑、バナナやタバコの木など、それぞれの地方で作られている特産物が、地図記号としてつくられているのです。
アメリカの地図記号
どうしてカラフルなのでしょうか? それは目の色の違いにもあります。日本人の目の色は黒や茶色の濃い色ですよね。でも、外国人の目の色といわれて何色を思い浮かべますか?青や緑、薄い茶色などの人がいますよね。アメリカでは、日本のようにほとんどの人が同じ目の色をしているわけではありません。多くの人が見やすいような地図を作る時に、地図記号も色を考えられて作られています。明るすぎる色が多いと、目に強すぎてよくありません。町の中は地図と違って、グレーや白などの建物がほとんどです。でも、アメリカの本屋お菓子はとても色使いがキレイですよね。細かい地図では、はっきりとして色で見やすく作られていて、地図記号も多くの色が使われているのです。
日本では、道路を表す時には点線やは線などで黒と茶色だけを使っていますよね。日本では鳥居の形を表している神社の地図記号にそっくりな記号がアメリカにあります。意味は神社ではありません。ピクニックエリアをあらわしています。日本ではピクニックエリアは表しませんし、国の文化の違いが地図記号からも見られますね。