地図の縮尺
地図記号は、主に2万5千分の1の地図に用いられます。この『2万5千分の1』はどのような意味なのでしょう? 本当の大きさを地図に表すことはできませんから、小さく縮める必要があります。本当の距離(きょり)の250mが地図上の1cmで表されています。縮尺(しゅくしゃく)が大きい地図ほど詳しくかかれています。地図の上で、4cmの距離が本当は1kmの距離になるというわけです。本の1ページに日本地図の全体がある時には、2千500万分の1ほどの地図が作られているのです。地図帳のはじっこに縮尺がかいてあるので確認してみてくださいね。
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地形図を見たことがありますか?
地形図というのは、普通の地図と同じなのですが、山の周りにたくさんの線がクネクネと書かれている地図の事です。地形図を読むことができると、自分の位置をすぐに知ることができて、目的地までの距離や行き方を調べることができます。
地図は、飛行機に乗っているときに地上を見るような形に作られていますよね。ヘリコプターや飛行機で空中から写真をとって、山の高さや道路の広さなどを調べます。森などがあって空中からの写真では地上がどのようになっているのかわからない場合には、専門のひとたちが歩いてその場所を調べていくのです。後は、コンピューターを使って計算をしたり地形図を正確(せいかく)に書いたりしていきます。この地形図が出来上がってから、いつもみんなが使っている建物や駅の場所が書いてある地図を作ることが出来るようになっています。日本の中のほとんどは、すでに調べられていますが、毎年、新しい建物を地図に書き加えたりしていきます。近くに新しい道路ができたり、うめたて地が作られたりと、どんどんと日本の形も変わっていきます。そのため、地形図を作り変えるためにいつも日本中で調査が行われているのです。
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地図と地形図の違い
地図は、何でも場所を表していたり上から見ていたりしている図のことを言います。地形図は、道路や山の形、縮尺の大きい図であれば建物の形まで、面積や長さが正確に書かれている図のことです。地形図を使うと、距離や高さを簡単に調べることができます。
●人工衛星からすぐに位置がわかるGPSという機能を使って正確な場所を調べることもあります。
●昔は、日本中を歩いて回って地図を作った人がいました。1800年頃に伊能忠敬(いのうただたか)らが日本地図を作りましたが、本当の日本の形に近く上手にできあがっていました。
●地図を作ることは、町の中の様子を知るためだけではありません。地図を作って、日本の陸と周りの海の関係を知ることで、地震がいつ起きるのかを予測することができるので大事なことなのです。
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方位記号
地図はふつう、上が北の方角になってかいてあります。全部の地図がそうなっているわけではありません。方角が傾いている場合には、方位記号を使います。方位記号があることで、地図の中の方角が決められるので、読みやすく目標がわかりやすくなるのです。
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方位(8方位)
方角をあらわすときには、東西南北の4方向だけでは正確な場所をみつけられません。そのため、4つの方角の間にも方角をつけています。北と東の間は『北東(ほくとう)』、南と西の間は『南西(南西)』というようになっています。これよりも細かく決められていますが、8方位を知っておくと地図を見るときに便利になりますよ。図を参考にしてもらうとわかりやすいはずです。
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等高線(小学校4年生)
地形図の中にかかれているたくさんの線があって、同じ高さを結んだその線のことを等高線(とうこうせん)と言います。地面は、少し坂になっているところや山のように急な斜面(しゃめん)になっているところがあります。地形図を見るだけで、高さがわかるようになっていて、地図記号の書かれる2万5千分の1の地形図での等高線は、高さが10メートルの間かくでひかれています。線の間かくがせまいほど、急な坂になっています。50メートルごとの等高線は、10メートルの線よりも太い線でわかりやすくあらわされています。坂が緩やかで、等高線の幅が広い時には細かいところまで知るために、5メートルや2.5メートルの幅を点線で書くこともあります。等高線であらわすことができないほどの急な斜面は、崖の地図記号で書くことがあります。
最初は、このたくさんある等高線が表している意味がわからないと思います。平面に書かれている地形図から、立体の形を考えることは難しいですが、山になっているのか谷になっているのかを考えていくとだんだん理解することができるようになります。
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