いつの時代にヨーグルトが作られ始めたのでしょうか? ヨーグルトはとても古い歴史を持っており、紀元前3000年ころのブルガリアからだと考えられているのです。ヤギの皮の袋に入れて持ち歩いていた生乳が自然に発生したバクテリアの力でヨーグルトのような形になっていたのです。自然に作られたヨーグルトは、長い間そのままの形で食べられていました。そして2世紀になり、ブルガリアの人々がヨーロッパへと移住してきて広め、ヨーグルトはヨーロッパ中へと知れ渡っていきました。
ヨーグルトが日本に来たのは?
実は日本でもヨーグルトの歴史は古いのです。7世紀に伝わってきて、日本で一番古い医学書の中に乳製品が人間の身体にとって非常に良い物であるということが書かれています。でも、高貴な人々の薬として使われていたため、一般の人がヨーグルトの存在を知ることはありませんでした。16世紀に入り酪農が盛んになって、生乳を取り扱うことができるようになってから、乳製品が広まってきたのです。日本でプレーンヨーグルトを買うことができるようになったのは最近で、まだ40年も経っていません。それまでは、加糖のヨーグルトが売られていましたが日本独自の味だったのです。
ヨーグルトの産地は? ときかれたら、ブルガリア! そう答えたくなりますね。結構、常識問題のようになっている気がします。でも、実際のところ、今のブルガリアという国があった周辺の場所といわれています。ヨーグルトの歴史を見てみると、紀元前…本当に昔の話なのではっきりしていません。
ヨーグルトが身体にいい?
ブルガリアや周辺の国々では、100歳を越える人の割合がとても高いことから普段の食生活に着目しました。ヨーグルトは食事にいつも出てくるものだったので、調べていくうちに「乳酸菌が腸の中で必要のないものを外に出してきれいにしてくれるのだ」と発見し、長生きに効果があると考えだした科学者がいたのです。
乳酸菌という大きな形ではあったものの、後にブルガリア菌が発見されて人間が若さを保つことのできる成分だということをみつける元となりました。
市販されているヨーグルトは生乳が主な原料です。他には乳製品、クリームや脱脂粉乳などが含まれています。すべてを良く混ぜ合わせて大きなツブを小さく砕き、加熱して悪い菌を取り除きます。細かくしないと、ヨーグルトになったときに分離したり、水っぽくなったりしてしまうのです。
乳酸菌が1番活動しやすい温度、45℃くらいまでさまします。次にヨーグルトの元になる乳酸菌を良く混ぜ合わせながら加えます。ここからは、ヨーグルトの種類によって変わってきます。
先に発酵させる
乳酸菌が良く活動するように温度を保ちながら時間をかけて十分に発酵させます。大きなタンクなどに入れて保管していることが多いです。発酵したヨーグルトの中に、甘味料やフルーツ、ソースなどを混ぜ込みます。このときに、悪いバクテリアが入らないように注意が必要になります。パックにつめて出来上がりです。ドリンクタイプのヨーグルトもこの製法で作られています。
後から発酵させる
パックにつめて温度が40℃を超えるくらいで発酵させていきます。プレーンヨーグルトの場合には、砂糖などを後から加える必要がないので先にパックに入れるのですね。異物が入っていないか検査をして、乳酸菌をはたらかせるために適温にして発酵させます。冷まして冷蔵庫で保存します。それから私たちが食べる事になります。