私たちのまわりの静電気
静電気を利用して、電化製品や台所で使うものがつくられています。悪いことばかりの静電気ではありません。とても便利な物に変身して私たちに生活を楽にしてくれています。どのような場所で静電気が利用されているのでしょうか?
カーペットを歩いたときの静電気
家の中、図書館などではカーペットがしいてありますね。その上を歩くだけでも静電気は発生します。スリッパをはいていても素足でも関係ありません。足がカーペットに付く瞬間に接触帯電(せっしょくたいでん)が起こり、こすれるので摩擦帯電(まさつたいでん)が発生します。それに加えて! 足をはなすときには、はくり帯電が起こります。どのようなときにも静電気が発生しているのですね。歩く時には足がこすれているので帯電します。動いているときには、常に静電気があることになりますね。
カップラーメンの中の静電気
カップラーメンの容器は発泡スチロールが多いですよね。フタをあけたときに、中に入っている粉のスープが容器に張り付いてしまっていることがあります。それは、容器の内がわに静電気が発生しているためです。ほかにも、小麦粉や砂糖などのツブは袋に張り付いてしまったり、袋に入っているストローが袋からはがれにくかったりします。全部、静電気のしわざでした。
静電気でお部屋をキレイに
床をみがくときに使うモップ、乾いた状態でごみをキレイに取ってくれるものがあります。それは、たくさんのヒモのようなものでゴミをからめとっています。このとき、ヒモの材質が静電気を発生しやすいと、ホコリや髪の毛がとりやすくなります。わざと静電気を発生させて活用している例のひとつです。
静電気を利用している台所用品
電子レンジをかけるときに良く使うのがラップ! そのラップは、ぴったりとお皿に張り付いて食べ物を乾燥から守ったり、温めるときお皿のフタになったりしますね。ぴったりとくっつくのは静電気のおかげです。ラップは、薄い透明なフィルムが巻かれて箱に入っていますね。使う時にはくっついているラップをはがして引っ張ります。はがすときに、はくり帯電が起こるので静電気がラップのまわりに発生していることになります。ラップがいつもくっついてしまってお皿につけにくくなってしまう人は、早くはがしすぎかもしれません。ゆっくりとラップを引き出すことで静電気の発生は弱くなります。
静電気を利用している電化製品
エアコン
エアコンは静電気を利用している製品で、空気清浄機と同じ役割をしています。空気の中をただよっているホコリや小さなゴミを静電気でよせて集めます。静電気を発生させているだけではなく、最近はマイナスイオンや酸素の風を送るようになっています。静電気でホコリを取り除くだけよりも、キレイな空気を出しているのです。でも、静電気を発生させているエアコンが逆に迷惑になっていたりもします。静電気が物についてしまってホコリが吸い寄せられていくので、全部が良いことだらけでもありませんね。
レーザープリンタ
レーザープリンタは、数色のインクを使って紙に色をつけています。その時に、インクをつける部分は最初に静電気がたまっています。光(レーザー)をあててインクをつける部分を決定すると、静電気があるところはインクが出ません。とても速いスピードで印刷を行えるのはすごいコトです。静電気を使ってとても便利なものが作られていましたね。
コピー機
コピーをとったことありますか? パソコンに絵や文を取り込むスキャナーもコピー機と同じしくみです。コピーをとるときに、緑色や白色の明るい光が出ています。目に強い光は良くないのであまり見続けてはいけませんが…。白黒だけのコピー機では、はじめに静電気をためた状態の丸い筒があります。白い部分は光があたって静電気を打ち消してしまいます。黒い部分は静電気が残っています。この電気の量でインクをどのくらい出せばいいのかが決まります。
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