ふらふら人間とぴょんぴょんアルミ
ティッシュを切り抜いて、風船の動きに合わせてふらふらおどりだす人間の実験をしてみましょう。人の形がたくさんだと、みんなでダンスをしているようで見ていてとても楽しくなる実験です。もう1つの実験は、アルミはくを使った実験です。アルミはくは軽いので、簡単に静電気に吸い寄せられていきます。実験をしてみて、静電気がどうして物を吸い寄せるのかを考えてみましょう。
ふらふら人間実験の材料
・ティッシュペーパー
・セロハンテープ
・細長い風船
作り方と遊び方
まず、ふらふらさせる人間や動物をつくりましょう。ティッシュペーパーを半分におって、形をかきましょう。広げたときに人の形になるようにたて半分に線をかいておきます。
書いた線どおりにティッシュペーパーを、はさみで切りぬいてください。
足の部分を机の上にセロテープで固定します。
細長い風船をふくらまします。ポンプを使ってふくらますと簡単にできますよ。
風船で机の上のティッシュ人間をそっとさわってください。ティッシュ人間がやぶけてしまわないように少し触れるだけで大丈夫です。
風船の表面を服やティッシュでこすって静電気を起こします。
ティッシュ人間の上に風船をかざしてみましょう。
風船とティッシュが少しはなれていても、ティッシュ人間は立ち上がったままになります。
風船をゆらすと、ティッシュ人間がおどっているように見えますよ。
ティッシュペーパーと風船の関係って?
物には、静電気がおこりやすい材料とおこりにくい材料があります。風船はマイナスの電気をためやすく、ティッシュペーパーはプラスとマイナスがバランス良く含まれています。ティッシュの中のプラスが風船のマイナスに少しだけ引っぱられていくので、少しずつゆれていくのです。紙でもゆらゆらしそうなのですが、プラスの力が弱いのでティッシュペーパーのように薄くて軽いものだからこの実験は成功するのです。
ぴょんぴょんアルミの材料
・アルミの皿
・アルミホイル
・プラスチックのファイル
作り方と遊び方
アルミホイルをだいたい1cmの大きさにちぎっていきます。30コくらいでいいですよ。
アルミ皿の上にちぎったアルミホイルをのせます。このときにアルミホイルが手にくっついてしまうのも、静電気が原因です。
ファイルを服で少しこすっておきましょう。
アルミ皿の上にファイルをそっとのせてみてください。
アルミはくがファイルにどんどんとくっついていきます。ファイルにためられた静電気がアルミはくを吸い寄せているのです。
ぴょんぴょんアルミにするには…
1cmにちぎったアルミホイルを、1つずつ丸めましょう。そしてアルミ皿の上にのせてください。ファイルをこすってアルミ皿の上にのせると…丸めたアルミホイルがピョンピョンはねてファイルにくっつこうとします。でも、少しだけ重たいのでファイルにぴったりとはくっつかないかもしれません。
他のものでためしてみよう
今回はアルミはくを使ってみましたが、他にも色々なもので実験ができます。小さなビーズはどうでしょうか? それから小麦粉や片栗粉のような小さなツブのものはファイルの静電気に反応してくっつくのでしょうか? 家の中にあるもので、いろいろためしてみてくださいね。
ファイルとアルミはくの関係って?
ファイルはポリプロピレンという材料で作られていて、マイナスの電気がたまりやすいものです。アルミはくはもともとプラスの電気が多く含まれています。ファイルをこすって静電気をためたのは、マイナスの電気をたくさんにするためでした。アルミはくは特に何もしていなくてもプラスの電気が多いので磁石にくっついていくように、ファイルに引き寄せられたのです。
実験を行う時には?
静電気は乾燥しているときに発生しやすいです。そのため、ジメジメしている夏に実験を行っても失敗してしまうかもしれません。部屋の中の空気をエアコンなどで乾燥させてから実験してくださいね。あと、手が湿っているとせっかくためた風船やファイルの静電気が体の中に逃げてしまいます。しっかりと手をふいてから実験を始めてください。
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