薔薇

剪定と花の処理

HOME>>育て方>>剪定と花の処理
バラ

薔薇に限らず、植物はみんな苗を植えたら花が咲くまでほったらかしというわけにはいきません。正しい育て方を知らなければ、せっかくのバラもきれいに咲かなかったり、枯れてしまうことだってあるかもしれません。薔薇には剪定と花(つぼみ)の処理をすることが欠かせない手入れです。

剪定は何のためにするの?

どんな植物を育てるときも剪定が花の出来を左右するといいます。もちろん、薔薇を育てる際にも剪定は欠かせません。剪定というのは樹木の生育や結実を調整したりするために、枝の一部を切り取ることです。こうすることで、大きくて美しい花が咲くんですよ!樹木の生育・結実の調整以外にも、剪定の目的はいくつかあります。ここで、それらを紹介することにしましょう。

  1. きれいな花をいっぱい咲かせて、ガーデニングを楽しむため。
  2. 樹木に勢いをつけて、新芽が出やすくするため。
  3. 日当たりや風通しをよくするため。
  4. 枯れ枝などの傷んだ部分を取り除くため。
  5. 株の樹形をよくするため。

剪定をする目的にはこのようなことが挙げられます。我が家も特に両親が好きで、たくさんの植物であふれています。私はいつも親が剪定しているのを見て、せっかく出てきた枝や芽を取ってしまうなんて可哀想に…と思ってしまうのですが、そうではないんですよね。これは、いい花を咲かせるための作業だということを忘れてはいけないのです。ときには思い切りも必要です。数多くの花が咲くことを願って、丁寧に剪定しましょう。

薔薇の夏の剪定

薔薇は8月下旬から9月上旬が夏の剪定の適期です。秋は日ごとに寒さが増してくるので、1日剪定が遅れると、薔薇の開花は4~5日遅れてしまいます。
最初に枯れ枝、病気にかかっていたり虫に食べられた枝、ふところ枝(幹の中心に向かって伸びる枝のこと)、細すぎる枝を切りましょう。次に全体の枝の3分の1くらいを切っていくようにするといいですよ。このとき高さを整えながら切り進めていくことを忘れないでくださいね。切る作業に夢中になって気がついたら…なんてことのないように、木の全体的なバランスを考えて剪定することが大事です。

薔薇の冬の剪定

さて、冬は休眠している薔薇の剪定時期はというと…2月中旬が適しています。薔薇を冬に剪定する場合は、よく育っている芽を外側に伸ばすことで、株が広がって日当たりがよくなります。そうするために、株の外側を向いている芽を一つだけ残して、芽のすぐ上を切ってしまいましょう。このとき、ちょっと独特の切り方をしなければなりません。細かい作業なので注意してやりましょう。芽の上5mmくらいのところを水平に切ります。必ず芽の部分の茎が残るようにして切ってください。切りすぎと思うような程度がちょうどいいので心配しなくても大丈夫ですよ。剪定はバラの芽が伸び始める1ヶ月前までに終わらせるようにしましょう。また、枝の先がアーチを描くようにつる状になる「つるバラ」は、ベーサルシュートとよばれる若い枝が毎年根元や途中の枝から出てきます。この枝は木を弱らせる原因になるので50cm伸びたら、先のほうを10cmほど折ってください。ベーサルシュートを見つけたら、この作業を繰り返しましょう。

花(つぼみ)を処理するには?

新しい苗の1年目に出てくるつぼみは早めに摘み取るようにすることをおすすめします。
そうすると、翌年から大きくて立派な花を咲かせることができるんですよ!
成木でも関東地域から南の地方では夏のあいだにできたつぼみは摘み取りましょう。 これも剪定と同じく、もったいながらずにきちんと摘んでくださいね。大輪咲きのバラの場合、わきから出るつぼみを摘み取ります。
一方、中輪や小輪の品種は摘み取らずにそのままにしておくと、房咲きになります。


剪定と花の処理

バラ