牛スジ |
牛肉の中でも、牛スジというと「固い」「くさい」というイメージがありませんか? ところが・・・長時間煮込むことで美味しい牛肉に大変身! 臭みや固さが和らぐだけでなく、最高のだしとトロトロのお肉が出来上がり♪ さて、皆さんも絶品の牛スジ料理を試してみては? |
「牛スジ」とは
牛のアキレス腱部分、または腱の付いた肉を「牛スジ」といいます。独特の臭みと固い肉質から、需要の少ない部位といえるでしょう。店頭に並ぶことも少ないため売価も高い・・・そのため、一般家庭で調理されることはごく希です。しかし、そんな牛スジも長時間煮込むことで柔らかいトロトロ牛肉に早変わり。時間をかけたくない・・・という人は、圧力鍋を使うといいでしょう。短時間、かつ簡単に柔らかい牛スジ肉が味わえます。牛スジは脂の強い食材でもあるので、煮汁に浮上する脂肪分を丁寧に取り除かなくてはなりません。これが面倒な人は、一晩冷やしてみてください。脂肪がキレイに固まり、簡単に取ることができますよ!
「牛スジ」のいろいろ
さまざまな牛スジ料理がある中、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。まずは、定番中の定番「牛スジ煮込み」です。料理名は知っていても、食べたことはない・・・という人も多いはず。牛スジ煮込みの甘辛い味付けは、発祥の地(神戸市長田)に暮らしていた在日コリアンが考案したといわれています。確かに、韓流フードを思い起こさせるような味わいですよね? また、愛知県名物の「どて煮」も牛スジを使った料理の1つです。これは牛スジをはじめ、モツ(内臓)や野菜といった具材を赤味噌で煮るのがポイント。名古屋では家庭料理として親しまれ、居酒屋や食堂などでも定番メニューに位置づけられています。このように、さまざまな牛スジ料理があります・・・が、関西方面に集中しているように感じるのは私だけでしょうか? ちなみに、関西では「おでん」の具としても牛スジが用いられています。また、関東地方で「スジ」と言うと、「白身魚のすり身に軟骨をプラスした練り物」を意味するとか。同じ「スジ」でも、肉と魚の違いがあるなんて・・・なんだか面白いですね!
牛肉料理~牛スジ編~
ここでは、「牛スジカレー」のレシピを紹介します。圧力鍋を使うので、時間をかけずにトロトロの牛スジカレーが出来ちゃいますよ! カレーといえば、子供の大好物・・・簡単に作れるので一緒に料理してみては? それではさっそく、トロトロの牛スジカレーを作ってみましょう。
圧力鍋de牛スジカレー
【材料】4人分
牛スジ300g、ニンジン大1/2本、玉葱大1個、ジャガイモ大1個、ブロッコリー1/2株、トマト1/2個、市販のカレールー1/2箱、にんにく2かけ、調味料(しょう油、ウスターソース各少々、砂糖小さじ1)
【作り方】
1. 牛スジはサッと湯通しし、ザルにあけて水で洗い流す。
2. 1の牛スジを一口大に切る。
3. 牛スジと水(カレー作りに必要な分)を圧力鍋に入れ、強火で約20分加圧する。加圧し終わったら、そのまま熱を冷ます。
4. フライパンにみじん切りのニンニクを入れ、香りだったらニンジンと玉葱を炒める。
5. 4で炒めたニンジンと玉葱、じゃがいもを3に入れて弱火で10分加圧する。
6. 5にカレールーを入れ、よくかき混ぜる。
7. 下茹でしたブロッコリーとトマト、調味料を加えて軽く煮たら「牛スジカレー」の出来上がり。
牛スジは美容の源?
スジ肉とその煮汁には、多量のゼラチン質が含まれています。そのため、野菜(味付けして煮たもの)などと一緒に冷やすだけで「ゼリー寄せ」や「煮凝り」といった料理ができるとか。また、このゼラチン質には女性が喜ぶコラーゲンがたっぷり詰まっています。ちょっと凝った料理が作れるうえ、肌もキレイになるなんて・・・牛スジは女性の味方かも知れませんね!
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