心を運ぶ手紙

季節ごとの手紙

年賀状

年賀状は、新しい年を迎えるにあたり、その年もよろしくお願いしますとの思いを込めた手紙です。本来年始の挨拶は、直接出向いて行なうものでした。それがいつの頃からか年賀状での挨拶が主流になり、現在では徐々に年賀状の数が減少して、メールでの挨拶が主流になりつつあります。

ですが、元旦に年賀状が届くのを楽しみにしていた覚えはありませんか? 年賀状を書いていて、一言添えるときには相手のことを思います。これまでメールで済ませていた人も、今年は年賀状を書いてみませんか?

書き方の基本

年賀状の印刷をお願いしたり、自分でパソコンを使い、ツールをダウンロードして作ったりするのが最近では一般的です。また、完全オリジナルの年賀状をパソコンで作成する人もいるでしょう。

昔ながらの全て手書きという人は、とても少なくなってしまいました。年賀状にも構成というものがあります。今年は手書きの年賀状にチャレンジしてみませんか?

 

・ 年賀状の構成

年賀状の本来の意味は、新しい年を祝う気持ちを書いて送ることです。ですから、季節の言葉はいりません。

  1. 新年を祝う言葉を書きます。『謹賀新年』『恭賀新年』『新春』『迎春』『賀春』『賀正』『明けましておめでとうございます』『謹んで新春のお慶びを申し上げます』など様々なものがあります。目上の人に宛てるのであれば、『謹んで』『恭しく』などの文字が入っていれば失礼にあたりません。
  2. 昨年お世話になったお礼を書きます。『旧年中はお世話になり、ありがとうございました』『昨年は格別のご厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます』などがあります。しばらく行き来がなく、年賀状だけの付き合いになってしまっている人に対しては、『すっかりご無沙汰していますが、お元気でいらっしゃいますか?』と言う、近況を聞く内容でもかまいません。
  3. できれば自分の近況なども入れるといいでしょう。『健康のために、昨年からウォーキングを始めました』『結婚してはじめてのお正月です』『子供が生まれて始めてのお正月をにぎやかに迎えています』などと報告するといいでしょう。
  4. 新年の相手の健康や発展などを祈る言葉を入れます。『ご家族の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます』『ご家族様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます』『新しい年がご家族様にとって佳き年でありますようお祈り申し上げます』などとします。
  5. 新年も変らぬ付き合いをお願いする文面を入れます。『本年も変らぬご交誼の程宜しくお願い申し上げます』『本年もご指導の程宜しくお願い申し上げます』などです。
  6. 日付を書きます。『元旦』『平成○○年元旦』『○○年1月1日』などとします。縦書きでは数字を漢字で、横書きでは西暦と数字を組み合わせることが多いようです。年賀状が元旦に届かないようでも、『元旦』と書いてもかまいません。

注意したい表現

年賀状というものは、新年が明けて新しい年の始まりを喜び祝い、1年間の無事と健康、幸福を祈る挨拶です。心も晴れやかな新しい年の始まりに、暗い言葉を使ってはいけません。

前の年のことも、『去年』ではなく、『旧年』『昨年』とするのが年賀状の暗黙のルールになります。失う、去る、滅びる、衰える、暗い、病む、困難など、年賀状では忌み言葉になりますので、使わないようにしましょう。

切手シート

年賀状の楽しみと言えば、お年玉くじつき年賀状の抽選ではないでしょうか。1等はノートパソコンや液晶テレビなど、とても豪華で絶対当たらないような気がしながらも期待して当選番号をチェックしてしまいます。

やはり当たりやすいといえば切手シートでしょう。切手の図柄もその年の特色を出しているものばかりで、自分も娘が生まれた年に当選した切手シートは、記念になりますので現在でも大事に保管しています。



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