封書ではなく、ハガキで手紙を出す場合、誰の目に触れてもかまわない内容にしましょう。簡単な近況報告などは、ハガキで十分でしょう。よくハガキで使われる、結婚報告、引越しのお知らせ、喪中のお知らせなどを説明していきます。
幸せそうな二人の写真が入った、結婚報告のハガキを受け取ったことのある人も多いでしょう。それぞれの友人や知人に、結婚の報告とともに、自分が選んだ伴侶を紹介するものです。新居を構えることになりますので、同時に引越しの挨拶にもなるでしょう。
挨拶としては、結婚した日、新しい生活への御指導、御鞭撻をお願いすることになります。結婚報告のハガキは、結婚してから1ヶ月くらい、遅くても2ヶ月以内には出すようにしましょう。パソコンで画像を取り込み、自分でハガキを作成する人も多くなってきましたが、必ず自筆で一言入れるようにしましょう。
友人・知人に送る場合の例文
わたしたち、結婚しました。このたび私たちは○月○日に入籍し 下記にて新婚生活をスタートさせました。 これからはお互いに力を合わせ 幸せな家庭を築いていきたいと思います。 お近くにお越しの際は ぜひお立ち寄りください。 東京都○○区○○2丁目1-1 Tel 03-000-0000 手紙 太郎・良子 |
目上の人に送る場合の例文
拝啓 皆様におかれましては御健勝のこととお慶び申し上げます。 さて、去る○月○日、私たちは内輪だけの挙式を済ませ、入籍致しました。 新居を下記に構えましたので、御報告申し上げます。 新生活に戸惑うこともありますが、二人で力を合わせ、楽しい家庭を築いていきたいと思っています。 お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。 これからも変らぬ御指導、御鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。 敬具 東京都○○区○○2丁目1-1 Tel 03-000-0000 手紙 太郎・良子 |
引越しの挨拶のハガキも、荷物の片付けや、様々な手続きで忙しくなりますが、引越しから1ヶ月、できれば遅くても2ヶ月以内には出すようにしましょう。12月に引っ越した場合には、年賀状を兼ねて送ってもかまいません。
ただし、引っ越す前の住所の、最寄りの郵便局に転居届けを出しておかなければいけません。転居届けを出すことで、引っ越す前に住んでいた住所への郵便物を、新しい住所に1年間転送してくれます。
引越しの理由は、転勤、進学での一人暮らしのスタート、離れていた親との同居、離婚による引越しなど様々でしょうが、一言文中に添えるといいでしょう。文房具店や雑貨店に行くと、住所と名前を入れるだけの引越し挨拶用のハガキがありますが、それを利用するのもいいでしょう。ですが、必ず手書きの部分は入れたいものです。シンプルな例文としては、以下のようになります。
友人・知人に送る場合の例文
このたび、下記に引っ越しました。 荷物もようやく片付いて、落ち着いたところです。 お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。 東京都○○区○○2丁目1-1 Tel 03-000-0000 手紙 太郎・良子 |
目上の人に送る場合の例文
拝啓 時下益々御清栄のこととお慶び申し上げます。 このたび下記に転居致しました。 お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。 これからも変らぬ御指導、御鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。 敬具
東京都○○区○○2丁目1-1 Tel 03-000-0000 手紙 太郎・良子 |
喪中のハガキは、身内で亡くなった人がいるために、年末年始の挨拶ができませんと知らせるものです。季節の挨拶などは必要ありません。年賀状を書き始める時期に間に合うよう、遅くても12月初旬には届くように出さなければいけません。
11月の末でもかまいません。ほとんどの人が印刷会社などに依頼するようですが、最近ではパソコンで自作する人も増えているようです。要点をおさえてお知らせしましょう。
もし、喪中のハガキを出すのが遅く、喪中と知らずに年賀状が届いてしまった場合は、1/1~1/7の松の内が開けて1月の末までには、寒中見舞いとして返事を出しましょう。