かぼちゃ
かぼちゃ

土の準備からかぼちゃ収穫まで

「かぼちゃ」栽培の用意は整いましたか?プランターなどではなく、家庭菜園(畑)で本格的に「かぼちゃ」を育ててみたいと思います。わたしも、土作りに始まって、種まき、手入れを経て、大きくて甘く美味しいカボチャの収穫を目指ます。


「かぼちゃ」・土の準備

土作りはカボチャの種をまく1ヵ月くらい前から始めます。土の質はどんなものでも構いませんが、できるだけ水はけの良い畑にしましょう。強いて言えば、カボチャは有機質に富んでいる中性の土壌を好みますね。そこに緑肥を埋めておきます。緑肥とは畑の漢方薬とも言われています。農薬や化学肥料ではなく、育てた植物を土に返すことで作る地球環境に優しい肥料のことです。種まきの2週間前になったら、堆肥やボカシ肥料まきましょう。カボチャは湿気を嫌うため、うねは15cmくらいの少し高めにするといいですよ。

「かぼちゃ」の種まき

次は、いよいよ種まきです。種は60cm~1メートルの間隔をあけて1ヵ所に2~3粒ずつまきましょう。まいたあとは水をたっぷり与えてくださいね。早ければ3~5日、遅くても1週間程度で発芽します。3月に種まきするなら、ビニールをかぶせておくとこをおすすめします。カボチャ栽培に適しているのは10~35度と言われています。一番よく育つ温度は20度前後でしょうね。発芽しやすいのは25~29度とされていて、寒さに比較的強い品種もありますが、全体的に見るとあまり寒いのは苦手ですか、かと言って暑過ぎてもいけません。30度以上になると生育に影響が出てくるので、そのへんの温度管理には注意しましょう。

「かぼちゃ」の手入れ

発芽したら収穫の時期を迎えるまで、カボチャはいくつかの手入れが必要になります。ここでは間引き、整枝、摘心、玉直し、この4つについて解説しましょう。どれも大事な手入れなので、ちゃんと覚えてくださいね!

「かぼちゃ」の間引き

本葉が3、4枚出てきたら間引きをします。間引きとは元気のいい芽を残して、ほかの芽を摘み取ってしまう作業です。面倒だなと思うかもしれませんが、美味しいカボチャを作るためのひと手間なので忘れずにやりましょう。また、ツルが伸びてくる前に下にワラを敷いたほうがいいですね。これは気温を一定に保ち、土に直接触れさせないことでツルを虫から守ります。

「かぼちゃ」の整枝

整枝は文字通り、枝を整える作業です。間引きをちゃんと行えば、整枝も済んだようなものなんですけどね…。枝葉が混み合わないように、枝切りをして整理します。一般的には伸びてきた子ヅルを4本残して、あとは取り除くこと(4本仕立て)が多いようですが、側枝が弱い場合などは3本仕立てにすることもあります。

「かぼちゃ」の摘心

摘心はどんどん無駄な枝を伸ばさないために、枝の先の芽を摘み取る作業です。本葉が6~8枚くらい出たら子ヅルを残し、親ヅルを切りましょう。弱い子ヅルや孫ヅルは切り落としてしまいましょう。ちなみに、この摘心は「日本かぼちゃ」に限ってのことで「西洋かぼちゃ」と「ペポかぼちゃ」には必要ありません。うっかりミスをしないように、自分がどの品種を買ったのかしっかり確認しましょうね。

「かぼちゃ」の玉直し

これは収穫の5日~1週間前に行う作業です。曲がったまま実っている果実をちょっとツルの部分を持ち上げて直してあげます。2日おきくらいにカボチャの向きを変えて、どの面にもバランスよく日光を当てることが大切です。こうすることで、カボチャ全体がキレイに色づくんですよ。太陽の恵みをたくさん受けた甘いカボチャが出来上がることでしょう♪

「かぼちゃ」の人工授粉と収穫

南瓜君タイプ1さて、そもそもカボチャは受粉しなければ実をつけません。菜園(畑)に虫がいればいいのですが、もしいない場合は人間が手伝ってあげると、よりスムーズに受粉できます。早朝に雄花の花粉を雌しべの先につけてあげましょう。受粉後は、うねのまわりにボカシ肥料をまいておくといいでしょう。受粉を無事に終えて順調に育っていき、3ヵ月または4ヵ月ののちに収穫となります。ここで、また気をつけなければならないのはカボチャの品種によって収穫の目安が違う点ですね。「日本かぼちゃ」は少し色あせて白い粉をふき始めたとき、「西洋かぼちゃ」はヘタの部分がコルクのように堅くなって色が変わって、さらにヘタ全体に細かい亀裂が入った状態、最後に「ペポかぼちゃ」は果実の長さが20cm以内のとき、という感じになります。


かぼちゃ
土の準備からかぼちゃ収穫まで