地球温暖化白書


このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

二酸化炭素排出量カウンターの説明はコチラ

二酸化炭素とオゾン層

いっけん、何ら関係のないように思える二酸化炭素とオゾン層。しかし、オゾン層破壊の原因とされる化学物質は地球温暖化の原因ともされています。直接的な関係はないものの、これら2つが地球に何らかの影響を及ぼすことは違いありません。

二酸化炭素の増加と地球温暖化

温室効果ガスの中で、温室効果(熱を吸収する効果)が大きいのはメタンやフロンです。しかし、排出量の割合を見ると二酸化炭素が全体の9割以上を占め、メタンやフロンの量はごくわずか。そのため、地球温暖化への影響は二酸化炭素によるものが最も大きいといえます。

つまり、二酸化炭素の量が増加する=地球の気温も上昇するということです。では、なぜ二酸化炭素が増えているのでしょう?

二酸化炭素の発生源

二酸化炭素の発生源その昔、私たち人間は物を動かすために“自然の力(牛や馬、風車、水車など)”を使っていました。ところが・・・19世紀に入ると、石炭や石油などの化石燃料を燃やしてつくられたエネルギーを利用するようになりました。

この化石燃料を燃やす際、大量の二酸化炭素(以下CO2)が生じるのです。また、電気を使うときにも間接的なCO2が排出されます。

これは、電気を作るとき化石燃料を燃やしているからです。このように、私たちの周りにはたくさんのCO2が溢れています。また、それに気付かず大量のCO2を排出しているのも事実です。私たちの生活が便利になるにつれ、CO2の排出量は確実に増えている・・・と言えるでしょう。


二酸化炭素の排出を防ごう!

京都議定書において、日本は温室効果ガスの排出量を6%削減することになりました。しかし、二酸化炭素の排出量は増える一方です。日本の年間排出量は13億万トン、そのうち20%は家庭からの二酸化炭素とされています。

さらに詳しく見てみると、1世帯あたりの年間排出量は5,600kg。ここから計算すると、1人あたり約2,200kgもの二酸化炭素を排出していることになります。これらの数字を踏まえて、私たち1人1人が出来る対策を見ていきましょう。

CO2排出量の削減とその対策

・車の使用を半分にして、アイドリングもやめる→17%削減
・朝シャンを止めて、お風呂を2日に1回にする→ 8%削減
・エアコンの冷暖房を厚着、薄着で調節する  → 5%削減
・使っていない電化製品のコンセントを抜く  → 5%削減
・不要なものは買わず、ゴミを半減する    → 3%削減

オゾン層とは

オゾン層とは誕生したばかりの地球には、オゾン層どころか酸素すらありませんでした。そんな地球にオゾン層ができたのは、今から約20億年前のことです。

二酸化炭素を吸って酸素を吐き出す植物が誕生、それと同時に大気中の酸素が増えました。その一部が太陽からの紫外線を浴びて変化し、オゾン層となったのです。

オゾン層は太陽光の有害な紫外線を吸収して、地上の生き物たちを守ってくれています。そんなオゾン層が現在、「破壊」という危機に晒されています。地球からオゾン層がなくなると・・・地表に届く有害な紫外線(B波)の量が増えるでしょう。それによって、皮膚がんや白内障といった病気が増える可能性もあります。

オゾン層破壊とその原因

オゾン層破壊とその原因オゾン層を破壊するのは、人間によってつくり出された化学物質です。その1つとして、“フロン”と呼ばれるガスがあります。フロンそのものは害がないため、エアコンや冷蔵庫などさまざまなところで使われていました。

しかし、成層圏まで昇っていくと紫外線に反応して塩素原子を生じます。これこそが、オゾン層を破壊する原因となるのです。塩素原子1個に対してオゾン分子10万個が破壊される・・・ということからも、その威力がわかるでしょう。

フロン以外にも、“ハロン”や“臭化メチル”といった化学物質があげられます。ハロンは消火剤として使われていましたが、今から14年前にすべての生産がストップされました。また、これは地球温暖化をもたらす温室効果ガスでもあります。臭化メチルに関しても、2005年にすべての生産が中止されました。

オゾン層は増やせる?

現在の技術上、オゾン層を人工的に修復することはほぼ不可能といえます。よって、自然的な治癒に任せるしかないでしょう。また、すでに放出されたフロンガスを取り除くことも出来ません。だからといって、何の対策もない・・・という訳ではないのです。

私たちにできる対策として、まずはフロンの回収があげられます。例えば、廃車の際にはカーエアコンのフロンを回収することもできるでしょう。他にも、フロンを使わない製品の開発などがあげられます。フロンが使われている製品は買わない、など消費者に出来ることもあるはずです。

ちなみに、フロンはとても長い年月をかけてオゾン層に到達します。今、地球上で排出されたフロンがオゾン層を破壊するのは10~20年も先のこと。自分の子供や孫世代がいかに快適な暮らしを送れるか・・・そんな地球の「未来」がかかっています。

ページトップへ