私たちは日頃、何気なく割り箸を使っています。でも、それが森林を壊しているとしたら・・・あなたはどう思いますか? 私たち日本人は、知らぬ間に世界の森林を食い尽くしている・・・といっても過言ではないでしょう。
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現在、日本国内では年間250億膳(木造住宅2万軒分)もの割り箸が使い捨てされています。そのうち97%は輸入材、さらには輸入量の99%が中国産なのです。 割り箸は間伐材だから森林破壊にならない・・・という人もいるでしょう。確かに、昔は森林の保護・育成時に発生する端材や間伐材などが多く使われていました。しかし、最近では海外からの安い木材を大量輸入・消費するようになったのです。 今、世界では東京ドーム80個分の森林が1年間で消えています。森林破壊は環境破壊の連鎖をもたらし、生態系破壊や地球温暖化にも大きく拍車をかけるでしょう。 ちなみに、日本には国土の約68%とされる森林があります。その一方、中国には国土の17%しか森林がありません。私たち日本人は、その中国から大量の割り箸を輸入しているのです。 日本では、至る所で割り箸が使われています。居酒屋やコンビニ、レストランなど・・・例をあげたら、きりがありません。しかし、最近になって“割り箸から洗い箸へ”という傾向が見受けられます。 居酒屋チェーンのマルシェ株式会社では全国800店舗の割り箸を廃止、洗い箸に切り替えました。これによって、なんと年間1,400万膳もの削減に成功したそうです。 このような店舗に限らず、私たち1人1人が出来る取り組みもあります。まずは、割り箸を「断る」こと。コンビニなどで割り箸の有無を問われたら、迷うことなく「いりません」と答えます。その一声によって、世界の森林が救われるでしょう。 また、資源のムダ使いを削減する・・・といった意味では、割り箸のリサイクルも有効です。ちなみに割り箸3膳につきA4のコピー用紙1枚、100膳ならば週刊誌1冊分の紙になりますよ! 割り箸は割り箸でも、広告入りの国産材割り箸のことを「アドバシ」といいます。広告(アドバタイズメント)が付いている箸・・・ということから、その名が付きました。中国からの割り箸が大量輸入・消費される一方、日本の森では間伐が進まず問題となっています。 これは国産の間伐材で作られる割り箸と、輸入される割り箸との間で生じる価格差が原因といえるでしょう。その価格差を箸袋に入れる広告代で補おうと、「アドバシ」が提案されました。今では国産間伐材の利用促進、また森林保護に役立っています。 森林を守るためには、まず1本の木を大切にしなければなりません。そこで・・・1回使って捨てられる割り箸から“マイ箸”へと変えてみませんか? マイ箸とは、自分専用の持ち歩き箸のこと。あなたが持てば、年間200膳(1人あたりの消費量)もの割り箸が救えます。これが1万人になると200万膳、10万人になると2,000万膳もの割り箸が削減されるのです。 逆に、割り箸を10億膳減らそうと思えば、500万人もの人々がマイ箸を持たなければなりません。マイ箸を持つ・・・という気遣いが、「たかが割り箸」という感覚をなくす第一歩となるでしょう。 割り箸削減・・・などと、難しく考える必要はありません。「オシャレだから持つ」という感覚でいいのです。自分オリジナルのマイ箸袋を作り・使うことで、1人でも多くの人にその存在を知ってもらいましょう。マイ箸ブームの火付け役は他の誰でもない、あなた自身です。 マイ箸袋の作り方1. ハンカチ(またはハンカチより大き目の端切れ)を2つ折にして、三角形を作る。2. 直角の端にボタンと紐を付け、2枚合わせて周りをステッチしたら出来上がり。 [ スポンサードリンク ]
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