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和柄

最近は和柄を使った小物だけでなく、Tシャツやジーンズ、シャツなども多くみられます。まさに、“和柄ブームの到来”といっても過言ではないでしょう。
そんなブームに便乗しようと、今回は「和柄」にスポットを当ててみました!「和柄」とはどんなものなのでしょう。

和柄とは

一般的に「和柄」と呼ばれるものは、いわば“文様(もんよう)”を意味します。

私たち日本人の祖先が表現した模様は、絵画や書道の発達と合わせて、ある種のすばらしいデザインを生み出しました。その中のいくつかのパターンは、今もなお「和柄」として息づいています。文様の知識は少し難しいかも知れませんが、どの文様にどんな意味があるのか、自分の好きなパターンは何か・・・などを知っておくと、和柄アイテムを選ぶときの楽しさもひとしおです。

種類


青海波
(せいがいは)
青海波は読んで字の如く、青い海原の大きな波を表現した文様です。日本に限らず、エジプトやペルシャなど世界各地でみられます。日本でも古くから着物の柄として用いられていましたが、実際に水を表現する文様として登場するのは、鎌倉時代の古瀬戸瓶子以降です。
立涌
(たてわく)
立涌は水蒸気がユラユラと立ち涌いて、登っていく様子を描いた文様です。平安時代以降には波形の曲線が膨らんだところに雲や波、藤の花などを入れて、雲立涌、波立涌、藤立涌といった文様が付けられました。これらは有職文様として、能の装束などにもよく用いられています。
亀甲
(きっこう)
正六角形の幾何学の文様で、亀の甲羅の形に似ていることから「亀甲」と名付けられました。西アジアがルーツとされ、中国や朝鮮を経て日本に伝わったとされています。これも有職文様とされていて、おめでたい文様の代表格です。組み合わせがしやすいせいか、さまざまな変形の亀甲文様がみられます。
籠目
(かごめ)
竹かごの規則正しい編み目を文様にしたもので、水辺のもの(葦や柳、杜若、水鳥など)との組み合わせが多くみられます。また、編み目の1つを紋章化した正三角形を上下に重ねた形には“邪を払う力”があるとされ、魔よけのしるしとして使われることもありました。

(ひし)
2つの平行線が重なって出来た「菱形」を基本とする文様です。縄文時代の土器などで既に文様として描かれているほど、古くから用いられています。菱形が連続して重なるのを「入子菱」、4つのひし形の組み合わせでつくられる「割菱」、唐花で構成される「花菱」など、多くのバリエーションがあるのも特徴です。
三崩し
(さんくずし)
和算で用いられた計算の道具で「算木文」というものがあり、それを崩したような形状をしていることから「算崩し」「算木崩し」などと呼ばれていたそうです。やがて3本ずつ縦横に石畳のように配列したので「三崩し」、4本のものは「四崩し」と呼ばれるようになりました。

(てん)
小さな点を隙間なく構成した文様で、大小の点による「霰文」、絞り染めしたポイントが点となる「鹿子文」、鮫の皮のように細かい点を並べた「鮫小紋」などバリエーションも豊富です。ちなみに、鮫小紋は名前こそ「小紋」といいますが、遠くからみればほとんど無地に近い着物なため、小紋ではなく格式の高い無地の着物扱いになります。

(しま)
日本に縦縞がやってきたのは、南蛮貿易によって南方初頭の縦縞の木綿が持ち込まれたときです。それまでの日本の生地には縦縞はほとんど見当たらず、横縞が「筋」と呼ばれて使われているくらいでした。江戸時代の文化・文政の頃に単純明快な縦縞の柄が人気となり、江戸の粋を表現する代表文様となったそうです。

(うろこ)
正三角形か二等辺三角形を重ねたものです。単純明解で書きやすいことから、世界各地でみられる伝統文様であり、日本でも古くは古墳時代からみられます。魚の鱗に似ていることから、この名前が付けられました。着物や陶器などでは、地紋としてよく用いられます。
市松
(いちまつ)
江戸時代の歌舞伎役者・佐野川市松が愛用していたことから、その名が付きました。正方形を交互に敷き詰めた入れ替えの文様で、別名「石畳」とも呼ばれています。これも単純な構図なので古くから用いられ、工芸品や染織品をはじめ、桂離宮の襖(ふすま)のような室内装飾にも用いられています。

和柄のある暮らし

和柄簡単かつ手軽に、和風な部屋を演出したい・・・という人には“ファブリックパネル”がオススメです。これは北欧が発祥のインテリアで、壁などに飾る布製のパネルを意味します

北欧では厳しい冬を家の中で乗り越えなければならず、その限られた空間で如何に楽しく過ごすか・・・と考え出されたのが“ファブリックパネル”だったそうです。これを和柄の布で作れば、突如として「和」の雰囲気が漂う部屋に早変わり! では、さっそく作り方をご紹介します。

材料

発泡スチロール板(縦45cm×横45cm×厚さ1.5cm)、和柄の布(縦50cm×横50cm)各1枚

作り方

1. 発泡スチロール板を包むように布で覆う。
2. 角の部分をしっかりと折り、裏側をホチキスでとめたら出来上がり。