それでは、基本のテクニックを身につけたところで、簡単なカード・マジックをしてみましょう。
これらができるようになると、ほかの手品もできるようになりますし、自信がついてきます。
練習をしていくうちにカードさばきや演出も洗練されていきますよ。
どんな手品?
まず、とっても簡単な手品を紹介しましょう。自然な動作になれば、自分の選んだカードがおまじないによって
上に来たように見えてしまいます。この手品を練習すれば、ほかの手品も応用できるようになりますよ!
使うトランプ | 52枚のトランプとジョーカー2枚 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
やり方
トランプをよく切って、相手にいちばん上のカードが何のカードかおぼえてもらいます。
そのカードをトランプの束の真ん中にさしこみます。
おまじないをかけます。
いちばん上をめくると、先ほど見てもらったカードが出てきました。
タネ明かし
トランプをよく切って、相手にいちばん上のカードをおぼえてもらいます。実は、一番上と見せかけて、上の2枚のトランプを取ります。相手は、上から2番目のカードを見てもらうことになります。
トランプの束の真ん中にさしこむまえに一回カードを上に戻します。(さりげなく自然に。)
そして一番上のカードをトランプの束の真ん中に差し込みます。この状態で、さっき相手に見てもらったカードがいちばん上に来ていることになります。
おまじないをかけ、いちばん上のカードをめくると、先ほどおぼえてもらったカードが出てくる、というわけです。
どんな手品?
相手にカードを選んでもらい、それを好きな順番で出すという手品です。カードをずらす、スライディングというテクニックで、成功します。
使うトランプ | 自由に選んだ20枚 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
やり方
20枚のトランプをよく切って、裏面を上にして相手に1枚選んでもらいます。
そのトランプをこっそりおぼえてもらったら、ほかのトランプのいちばん上にのせてもらいます。
トランプをよく切って裏向きに、手の甲を上にして持ちます。
相手に何番目に出して欲しいかをたずね、トランプの下のほうから1枚ずつ抜いて、テーブルの上に置きます。
相手が希望した枚数のトランプをめくっていくと、ぴたりと相手のおぼえたトランプが出てきます。
タネ明かし
相手の引いたトランプを返してもらったら、オーバーハンド・シャッフルでそのカードをいちばん下に入れます。
トランプを持つときに、相手に気づかれないように、いちばん下にしたトランプを小指で後ろにずらします(スライディング)。
そして、やり方4の下のほうからカードを抜いていくときは、ずらしたカードは残して、ほかのカードを抜いていきます。
そして、相手が希望した番号になったら、ずらしておいたカードを出します。すると、ぴたりと相手の希望したカードが出てくるというわけです。
どんな手品?
ここでは、少し手のこんだ手品を紹介します。やり方さえおぼえてしまえば、簡単な手品ですよ。
使うトランプ | 52枚のトランプとジョーカー2枚 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
やり方
トランプを切って相手にわたし、自分は後ろを向きます。
相手は1~13までの好きな数字を選び、その枚数だけ裏面が上になったトランプを1枚ずつテーブルの上に重ねていきます。
トランプを重ねたら、使わなかったほかのトランプの上にそのまま重ねます。
自分は前を向き、そのトランプを返してもらいます。そして、トランプの下半分を相手に渡します。
相手に、先ほど決めてもらった数字のカードを選んでもらい、自分も上半分のトランプの中から、1枚選びます。
「1、2、3」の合図で同時にカードをめくると、2人とも同じ数のトランプを持っているのです。
タネ明かし
トランプを切ったあと、裏向きのいちばん上のトランプをこっそり見ておぼえておきます。
相手が決めた数だけ、1枚ずつ重ねていくと、自分のおぼえたカードは下になります。
相手が下半分のトランプの中から選んでいる間に、こっそりおぼえたトランプを探して、その上にのっているトランプの数を数えます。おぼえたトランプも1枚の中に入れて数えます。
その枚数が相手の決めた数です。その枚数と同じ数字のトランプを探せば、ぴたりと当たるというわけです。