奈良・鎌倉 大仏百科
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鎌倉の大仏


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鎌倉の大仏のこだわり

鎌倉の大仏にはどんな工夫やこだわりがあるのかを紹介します。造られた当時の大仏の姿や、大仏の中の様子、どうして猫背になっているのかなど、ちょっと気になることを取り上げてみたいと思います。

鎌倉の大仏は金色だった?

鎌倉の大仏

鎌倉の大仏は、かつて金色に光り輝いていました。その名残が顔の一部分に残っています。奈良の大仏が金メッキを施していたのに対し、鎌倉の大仏には金箔が貼られたのです。どうしてこのような費用のかかることをしたのでしょうか。これは鎌倉の大仏を造った銅の成分に鉛が非常に多く、純度が低かったからなのです。鋳造されてできた顔の継ぎ目も金箔を貼ることにより、きれいに隠れていたのでしょう。奈良の大仏もそうですが、巨大な大仏が金色に光り輝いていた眺めは、素晴らしく豪華絢爛だったことでしょう。

頭の大きさや猫背は当時の流行?

鎌倉の大仏

鎌倉の大仏は、奈良の大仏に比べると頭が大きく、横から見るとうつむき加減の猫背になっています。どうやら大仏が作られた鎌倉時代の仏像は、頭が大きくて猫背気味なスタイルが流行していたようで、鎌倉の大仏も流行に乗ってこのスタイルになったようです。時代が違うので、奈良の大仏とは少し違った形になったのでしょう。

僧が騒いだ!?

元々猫背なうえに、お顔もうつむき加減だった鎌倉の大仏。これまで何度も大地の揺れや大波で大変な目にあってきました。歴史上に残る関東の揺れのときには台座が崩れ、大仏が前方に滑ってしまいました。

もちろんすぐに元の位置に戻されましたが、僧らが「大仏様が泣いている」「大仏様が怒っている」と騒ぎ出します。前方に滑ったものを元に戻すときに、完全に元の位置には戻っておらず、元々うつむき加減であったものがもっと傾いてしまい、顔の見た目を変えてしまったからなのです。もちろん、この傾きもすぐに修復されています。

大仏の胎内拝観

胎内拝観鎌倉の大仏は奈良の大仏と違い、中に入れるようになっており、「胎内拝観」と呼ばれています。わずか20円の拝観料を払い、中を見ることができますが、正直なにもないので期待して入るとガッカリするかもしれません。

しかし、内側をよく見ると、鋳造するときの木枠の跡が残っているのが見られ、首に関しては、胴体に作られた棚にはめ込まれているだけだというのを知っていれば、胎内拝観も楽しめるものになるのではないでしょうか。

一つ残念なのは、内部から首の部分を見ると強化プラスチックが重ね貼りされていて、頭を支える力を強くするための補強が行われています。昭和35年に行われたものですが、内側とはいえ、歴史ある鎌倉の大仏にプラスチックとは、眺め的なものもあり、国宝を守るためとはいえ、少し残念に思います。

胎内よもやま話

鎌倉の大仏の背中には扉が二つあります。これは中の空気を換気するものだと言われていますが、鋳造して完成したあと、背中に穴を開けて、ここから中の土を取り出したという説もあります。

こうして胎内が空洞になった大仏は、男女が密かに逢瀬を重ねたり、賭博場に使われたり、鳥が巣を作ったためにフンで汚れていたりした時代があったようです。また、盗賊が胎内に住みついて、高徳院の住職が怖がって逃げてしまうという逸話も残っています。

鎌倉の大仏が腐食していく!?

かつては金色に輝いていた鎌倉の大仏も、現在では酸性雨の影響で徐々に黒ずんできています。これは大仏が青銅製のため、緑青がつき、さらには緑や白くなった錆も目立ってきています。鎌倉時代から大修復などをせず、大仏殿が流された跡は露座しているために腐食が進んできているのです。奈良の大仏は、大修復されながらも大仏殿におさまっているので、このようなことはありません。

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