紙生活
生活と紙

生活と紙

生活と紙は切っても切れない、紙は生活にはなくてはならないものです。かつて紙は高級品で、現在のように自由に使うなどとはとんでもない話でした。当たり前に紙のある生活に慣れてしまい、紙のありがたみを忘れてしまってはいないでしょうか。

身の回りにある紙

あなたの身の回りにある紙、どれだけ挙げられますか? 今自分がいる周りを見回しても紙だらけではありませんか? 部屋の中にはテッシュペーパーやカレンダー、雑誌。電話の横にはメモ帳。台所へ行けばキッチンペーパーやコーヒーフィルターに牛乳パック。トイレにはトイレットペーパー。紙、紙、紙……紙であふれかえっています。和室には障子や襖などの紙でできた建具が使われ、会社に行くと自宅にいるより紙であふれかえっています。こうして紙がある生活が当たり前になっていますが、今、私たちの周りから紙が無くなってしまったらどうしますか? 生活していけますか? 仕事になりますか?

紙の生産量と使用量

日本の紙の生産量は世界から見て第三位です。一位のアメリカと比べると半分以下の生産量になります。紙の原料となる木材チップは多くがオーストラリアからの輸入に頼っています。2005年の木材チップの輸入量は500万トン近く、ついで南アフリカからの300万トン強になります。使用量に至っては世界第四位になります。一人あたりの世界の平均使用量が56kgに対し、日本は一人あたり247kgになります。一位のアメリカが312kgです。の生産量世界第二位の中国は、一人あたり42kgだそうです。これを多いと見ますか? 少ないと見ますか?

私たちと紙

私たちの暮らしの中で役立ってくれている紙製品。私たちの気づかないところで活躍してくれている紙。「そういえばこれも紙でできていたね」というものをいくつか挙げてみましょう。

紙おむつ

昔は赤ちゃんのおむつといえば布おむつが当たり前でした。紙おむつを使っていると、親の怠慢だとか怠け者の母親で楽をしようとしているだとか、おむつがはずれるのが遅いなどと言われて、紙おむつを使用している母親は肩身の狭い思いをしたものです。それがいつの頃からか外出時だけは紙おむつで自宅では布おむつになり、今ではほとんどの母親が完全紙おむつを使用しています。布には布の良さもありますが、やはり手間のかからない紙おむつが人気のようです。

値札

買い物に行くと商品についている値札。これも紙です。これに気づいた人は少ないでしょう。ラベラーにロール状に巻かれた値札シールを印字しながら商品につけていくものです。その他にも、値段が書かれたPOPもそうですね。スーパーや商店に行っても、売り物ではないけれども私たちの役に立っているのです。

壁紙

家の中の壁、木材でできている壁もありますが、ほとんどはその上に壁紙が貼られています。様々な模様や色で印刷されていて、部屋の雰囲気に合わせたものになっています。

扇子・団扇

扇子や団扇も紙ですね。芯はプラスチックや木でできています。夏になると冷房を完備している家も増えましたが、未だに団扇は夏の必需品ですね。扇子などは可愛らしいプリントがされているものも多く、年配の人だけではなく若い年代にも人気のものになっています。

その他製品

意外なところで、花火もそうですね。火薬をくるんでいるのは紙です。私たちが夏になるとする花火はもちろんのこと、花火大会などで打ち上げ用に使われる、大きな○尺玉と呼ばれる物も紙で作られています。考えてみればそうですよね。空高く打ち上げられて、火薬をくるんでいる物が焼けずに形の残る物だと危なくてしかたありません。それではこれから私たちの生活に密着している紙を見ていきましょう。


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