紙生活
ティッシュペーパー

ティッシュペーパー

ティッシュペーパーが私たちの身の回りで一番身近な紙ではないでしょか。バッグの中にはポケットティッシュを入れ、街頭でも宣伝のチラシの入ったポケットティッシュが配られたりしていますね。使わない時には部屋の中に目についてあるポケットティッシュも、いざ使おうとすると見あたらないのは何故なのでしょう……。

ティッシュペーパーの歴史

ティッシュペーパーが誕生したのは大正13年のことです。アメリカの会社が化粧落とし用の紙としてティッシュペーパーを誕生させました。昭和28年にようやく日本に入ってきます。日本のメーカーが箱入りティッシュペーパーを発売するまでにはそれから11年待たなければ行けません。箱入りティッシュペーパーが日本で販売されはじめるのは昭和39年のことです。そんなに古いものではなかったのですね。時を同じくしてポケットティッシュの始まりとなるティッシュペーパーも発売されます。昭和43年には広告宣伝用のポケットティシュを製造する機械が開発され、現在では銀行などの金融機関や店舗の宣伝などにポケットティッシュが幅広く使われています。

紙の節約

私たちは森林保護やリサイクル運動などと立派なことを言っていても、実のところ紙の無駄使いをしていませんか? ダスターを使えば済むところを、テーブルやテレビをティッシュペーパーで拭いたりしていませんか? 紙が1枚で済むところを2枚も3枚も使ってしまっている人もいるでしょう。台所の油汚れなども、洗浄剤を染みこませたティッシュペーパーを使っていませんか? テーブルやすぐ手の届くところにティッシュペーパーを置いておくと、ついついダスター代わりに使ってしまいます。紙の消費量も増えてしまいますね。資源は無限ではありません。個々が自覚を持って節約をしていくことが大切なのです。

何故ティッシュペーパーは2枚重ね?

トイレットペーパーには、1枚のシングルのものと2枚のダブルのものがあって自分の好みで選べるのに、どうしてティッシュペーパーは2枚重ねになっているのでしょうか。近頃では3枚重ねのものもあるらしいです。理由は簡単です。1枚だと強度がないからです。しかも、元々化粧用の紙として販売されたものですので、顔に当てる分柔らかくなくてはいけません。柔らかくするためには薄さが大切です。でも薄いだけではすぐに破けてしまいますので、柔らかい紙を2枚合わせることによって強度を増すようにしているのです。強度を1枚でカバーしようとすれば、1枚あたりの厚さも出てきてゴワゴワした紙になってしまいます。だからティッシュペーパーは2枚重ねなのです。

トイレットペーパーとティッシュペーパーの違い

どちらの紙も柔らかいのですが、大きな違いは水に溶けやすいか溶けにくいかの違いです。製造工程はどちらも似たようなものですが、ティッシュペーパーは破れにくくするために、繊維が長くて強度のある針葉樹をパルプに使用しています。また、繊維同士をくっつけるノリのようなものを加えているのですぐに破けない、水に溶けない紙になるのです。一方トイレットペーパーは、水にすぐ溶けるように短くて崩れやすい繊維を使っています。くれぐれもトイレットペーパーの代わりにティッシュペーパーを使うことのないように……。

ボックスティッシュ

よほどの年配の方でも、四角く束ねられて「ちり紙」と呼ばれる紙を使っている人は希でしょう。販売しているのを探す方が大変かもしれません。実際多く使われているのはボックスティッシュでしょう。1箱単位での販売や5箱パックになって売られていますね。箱に可愛らしいプリントがされているものもありますが、そのまま使うとどうしても箱が傷んできて、後半の方ではボロボロヨレヨレになってしまうこともありますね。そんなときはティッシュカバーやティッシュホルダーを使いましょう。シックなものからヌイグルミからティッシュペーパーが出てくるようになっている可愛らしいものまで様々なものが販売されています。

ティッシュペーパーのまとめ買い

インターネットの激安サイトや近隣の店舗での安売りの時に、ティッシュペーパーを買いだめする人は多いのではないでしょうか。あまりに買い込みすぎて保管場所に困ったりもしますが、ついつい安いと買ってしまうんですよね。オイルショック時代には紙不足といわれ、トイレットペーパーやティッシュペーパーが奪い合うかのごとく買われていた時代がありました。その時代に比べれば現在はとても暮らしやすい時代といえます。


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