紙生活
紙が関わる環境問題

紙が関わる環境問題

環境保護が叫ばれてから久しくたちます。オゾン層の破壊による問題もそうですね。冷蔵庫やクーラーに使われていたフロンガスですが、徐々に使われていないものに移行してきました。スプレー缶などもフロンガスを使用していないものに切り替わりました。

環境問題

環境問題とは、冒頭でも挙げたフロンガスによる「オゾン層の破壊」、これが破壊されることにより、紫外線をブロックすることができなくなってしまいます。それには様々な取り組みが世界的に行われました。さらには「地球温暖化」。地球の温暖化が進むと南極の氷が溶け出して、我が国日本の砂浜も7割程度、消えて無くなるといわれています。次にあげられるのが「酸性雨」です。植物を枯らしコンクリートを溶かすこの雨は、工場から出る煙や車の排気ガスが原因で降ってきます。農作物にも影響を及ぼすこの雨は一人一人が環境のことを考え、車を止めるときはエンジンをストップさせるなどの小さな積み重ねから改善されます。「熱帯雨林の現象」はこのサイトのテーマでもある「紙」にも関係してきます。

熱帯雨林の現象

環境問題の一つとして挙げられる、熱帯雨林の減少は様々な原因からなります。中でも深刻なのが気候の変化と私たち人間による森林の伐採です。気候の変化は地球温暖化にも関係してきます。森林の伐採に関しては私たち人間のしていることに他なりません。毎年日本の4割に相当する森林が減少しています。私たちが使う紙の原料となる木材チップもこの熱帯地方から輸入されているのです。現在の日本のゴミの大半は紙のゴミですが、少しでも紙の消費を減らし、使った紙のリサイクルに努めて森林を守って行かなければいけません。森林があることによって酸素が供給され、空気がきれいになります。ただそこに木が生えているだけではないのです。

小さなことから始めよう

私たち一個人ができる環境改善は知れています。でも世界中の一人一人が意識を持って環境問題に取り組めば、塵も積もれば山となる。で、少しずつでも改善されていくことを願います。本当に小さなことからでもいいのです。それがやがて大きなものへと変わっていくのです。

芯のないロール紙

日本のある企業が地球に優しい商品を考えようと、環境保護の観点から芯のないロール紙を作りました。芯をなくするだけでどのような効果があるのでしょうか。

森林の減少を減らす

製図用のロール紙を例に挙げると、ロール紙の芯を作るために1年で200tの紙の原料が使われています。日本の消費量は1年に一人あたり200kgです。これを木にたとえると4本文になるのです。全体で見ると芯だけで木が4000本も伐採されているのです。森の再生には100年もの月日が必要です。それを次から次へと伐採するのですから追いつくことはないでしょう。

ゴミの削減

ロール紙の芯を何かに再利用している人は少ないと思います。コピー用紙に例えるとA4判サイズを1年で1660万枚作れる量と同じ量の紙が芯として使われています。ほとんどがゴミとして出される芯をリサイクルするだけでもかなりの違いが出てくるとは思いませんか?

CO2の削減

不要な芯はゴミとして出されるでしょう。1kgあたりの紙をもやすとCO2は2.4kgも発生していまします。1年で200tにも及ぶロール紙の芯を燃やすと460tものCO2が発生してしまいます。一つのロール紙の芯をなくするだけで、これだけのCO2の発生を抑えることが出来るのです。

紙の環境への関わり

ここまでで紙がどれだけ環境問題に関係しているのかがわかったと思います。紙を無駄にしないだけで森林を守り、CO2の発生も抑えられるのです。以前から言われている環境問題の中に、紙おむつのことも取り上げられています。なるべく布おむつを使って洗濯洗剤も環境に優しいものを使うなどして、一人一人が意識して生活していきましょう。


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