チェスの駒を理解しよう!
チェスでは駒が1回動くことを1手といいます。この1手1手によってチェスの勝敗が決まります。
駒には面白い動き方をするものや、強くて最後まで取っておきたいものまでいろいろあります。チェスの駒の特徴や動かし方をみながら、練習してみてください。
小さくても大活躍!ポーン
英語でPawn、中国語で兵といいます。白黒8個ずつあります。ポーンの略称は省略されます。
駒の形は丸くて小さい形をしていることが多いです。
ポーンの動かし方
ポーンは最初だけ2マス進むことができて(1マスでも可)、そのあとは1マスずつ前に進みます。
将棋の歩兵に似ていますね。役に立たないように見えても、数は多いし、特別な動きを持つので上手く利用すれば、立派にキングを守ってくれます。
ポーンの並べ方で注意したいのは、駒を進めているとジグザグに並んでいることがあります。
そうすると、ポーンとポーンの隙間を狙って、相手がキングを狙いに来るのです。
そうしたことを防ぐには、完全なジグザグではなく、横並びの状態も作っておくようにしましょう。
一直線に突き進む、ルーク
英語でRook、中国語で車といいます。白黒2個ずつあります。アルファベットで表すときは、Rと表記します。
駒の形はお城のものみやぐらのような形をしていることが多いです。
ルークの動かし方
縦と横を一直線に動くことができます。将棋の飛車みたいな感じです。
基本的にゲームの序盤は他の駒に動いてもらって、ルークは控えておきます。
やがて駒の取り合いになって駒が少なくなったとき活躍するのがルークです。
チェックメイトするときは決まった組み合わせがあるのですが、クイーン以外でキングと2人だけでチェックメイトできる、数少ない駒なんですよ。
空を駆け抜ける、ナイト
英語でKnight、中国語で馬といいます。白黒2個ずつあります。アルファベットで表すときは、Nと表記します。
駒の形は馬の形をしていることが多いです。
ナイトの動かし方
前後左右に1マス動き、さらに斜め前後に1マス動きます。
進みたい方向に駒があっても飛び越えることができます。
ナイトは馬の形をしていて、まるで空を飛んでいるようなんですね。
ナイトの動きを見ていると、白・黒・白・黒…と色違いのマスに移動しているのがわかります。
相手がナイトを動かしているときは、ナイトの側に自分の駒があっても相手の動きを読んで駒を動かすことができます。
相手の目的地に自分の駒があるときは、進むことができなくなってしまいます。将棋の桂馬に少し似ていますね。
【例題】
ナイトは何歩で☆の位置まで行けるでしょう?
【答え】
d6を通って2歩で行けます。
すき間を狙え!ビショップ
英語でBishop、中国語で象といいます。白黒2個ずつあります。アルファベットで表すときは、Bと表記します。駒の形は帽子をかぶっていることが多いです。
ビショップの動かし方
斜め一直線に動きます。白のマスにあるビショップは白いマスに、黒のマスにあるビショップは黒いマスを移動することになります。
進みたい方向に駒があるときは、追い越すことはできません。将棋の角行みたいな感じです。
最強の駒、クイーン
英語でQueen、中国語で后といいます。白黒1個ずつあります。アルファベットで表すときは、Qと表記します。
駒の形は王冠がついていることが多いです。
クイーンの動かし方
前後左右・斜めに一直線に進むことができます。進みたい方向に駒があるときは追い抜くことができません。
たくさん動けるので、つい敵の陣地に一直線に踏み込みたくなります。けれど、それでは倒されに行くようなものです。
クイーンはゲームが進んで、周りに駒が少なくなってきたときに、力を発揮します。それまではクイーンには、ほかの駒を優しく見守ってもらいましょう。
1番大切な存在、キング
英語でKing、中国語で王といいます。白黒1個ずつあります。アルファベットで表すときは、Kと表記します。駒の形は十字架がついていることが多いです。
キングの動かし方
縦・横・斜めに1マスずつ動きます。将棋の王将も同じような動きをしていますね。
いつもは他の駒に守られているキングですが、ゲームが終わりに近づいてくると、キング自身が攻撃に回ることもあります。キング同士が向かい合って動きが取れなくなることを「見合い」といいます。
駒の動かし方を練習してみよう!
小さなチェスボードを利用して、チェスの簡単な練習をしてみましょう。お家でも駒を変えていろいろ練習してみてくださいね。
【例題】
1.ポーンを☆の位置まで進めましょう。
2.ナイトをどかして☆の位置まで進めましょう。
【答え】
1.これは簡単、ポーンを2歩進めれば正解です!
2.まずb1のポーンが一歩前に出ます。
ナイトがb1かa2に移動します。
次に右側のポーンが2歩前に進んで
正解です!
または