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茶道は日本情緒あふれる伝統ある文化です。独特の作法に使う道具や、お茶を入れるための茶道具があります。名前だけでも覚えておきましょう。
釜は茶道具ですので茶釜とも呼ばれます。お茶を点てるためのお湯を沸かすための釜です。
夏は、風炉という炭を焚いた入れ物を畳の上に置き、その上に釜を乗せてお湯を沸かします。風炉に使う釜は風炉釜(ふろがま)と呼ばれます。
冬は畳に埋め込まれた炉で釜にお湯を沸かします。
棚は茶道具を飾り置く棚の総称です。
点前によっては使用しません。四畳半以上の広間の場合に使用し、小間には使いません。
水入れや水差しを置いておくことができるので、お茶会でのお点前が短縮することができます。
約29cm四方の絹でできた2枚重ねの布です。
お点前をする人は腰に挟みます。ふくさの色は流派によって違います。
詳しくは裏千家のページを参照してください。
古袱紗は茶碗を拝見したり、様々な場面で使うことができます。
流派に関係なく、自分の好きな色、柄の物を使っていいことになっています。
懐紙は懐に入れて携帯する小ぶりの和紙です。
茶事や茶会で出されるお菓子を取り分ける際、皿代わりに使います。また、薄茶では飲み終わったあと、茶碗の飲み口を指で拭って拭き、懐紙で指を清めます。濃茶の場合は、懐紙で飲み口を拭き取ります。
お菓子を食べきれない場合は、懐紙に包んで懐にしまいます。
爪楊枝の中の一種で、沸かしを切ったり、口に運ぶときに使います。
樹皮がついている核型で大振りなものが多いです。先端がヘラのようになっているものもあります。
茶道で扇子?と思われるかもしれません。茶道具としての扇子は15cmほどの小さな物で、お辞儀をする時や、床の間をはいけんする時、前に置いて使います
。広げて使うことはほとんどありません。茶道に限らず、本来お辞儀をするときは扇子を前に置くのが正式ですが、現在では省略されていますので、ご存知ない人も多いでしょう。女性用と男性用があり、男性用の方がやや大きめになっています。
掛け軸は掛け物とも呼ばれ、日本画や書を表装し、床の間にかけて鑑賞するものです。
掛け軸の様式は、茶道と共に確立しています。床の間を拝見する時に、座って見上げた状態で美しく見えるように寸法が定められています。
掛け軸は湿気や乾燥に弱く、温度変化の少ない場所に、桐箱に入れて保管します。
床の間に花を飾る花瓶のことを茶道では花入れと言います。
一輪挿しがほとんどですが、茶道具としては欠かせない物です。客人を季節の花でもてなすために、亭主が床の間に花を飾りますので、お点前を楽しむだけではなく、床の間の掛け軸や花を拝見するのもマナーの一つになります。
花入れの素材は竹、陶器、籐など、季節や飾る花によって変わります。
水指は、お点前の際に、釜に水を足したり、茶碗や茶筅を水ですすぐために、水を入れておく水器のことです。
多くは陶器製ですが、木地の物もあります。木地の物は乾燥した状態でいきなり水を入れると、外に水が染み出してきますので注意が必要です。
建水は通称こぼしとも呼ばれ、水を捨てる容器のことを言います。
目立たない存在ですが、点前の際には必需品の茶道具です。
茶道具とは違いますが、茶室には欠かせない場所が水屋です。茶室の台所とも言える場所で、茶事の用意をしたり、手前の準備を整えたり、片付けをする場所でもあります。
流しの中にはスノコが敷いてあり、水の音をさせないようにして使います。