おならの正体
おならの語源は「鳴らす」です。これが名詞化されて「鳴らし」
になり、「お鳴らし」から「おなら」に変化したものです。
放屁や屁ともいわれますが、おならの方がなんだか上品な感じがしますね。それではこのおならの正体とは一体何なんでしょうか。
おならの原因
おならが出る原因となるものの多くは食べ物が原因です。
下の「おならの成分」の部分で詳しく触れますが、腸内で発生したガスのほとんどが腸管から吸収されますが、これらを吸収仕切れなかった分がおならとして排泄されます。
ストレス
もう一つの原因として挙げられるのがストレスです。ストレスとおならは関係ないように思えますがそうでもありません。ストレスがたまると自律神経が乱れます。自律神経が乱れることにより、腸の中の悪玉菌が活発で勢いがよくなり、腸内環境を悪化させてしまいます。
悪玉菌の勢いがよくなると腸内に有毒ガスが発生し、おならとなって出てくるのです。
もちろんストレスが必ずおならになるわけではありません。ストレスが不眠となって出てくる人、肩こりとなって出てくる人など、様々な症状を出します。
おならの成分
おならの成分の7割は窒素や水素、炭酸ガスやメタン、酸素になります。
これらは食事のときに、口から入った空気と一緒になっておならとして体外に出てきます。
残りの2割が血液中のガスが腸へと出てきたもの、1割が食べ物のカスが分解されてできたガスによるものです。
このガスが大人の場合、1日平均0.5~1.5リットルをおならとして5~20回、体外に放出します。
おならを我慢したらどうなる?
おならを出さないように我慢しているとどうなるのでしょうか。
よく体におならの成分がまわって口から出てくるなどと言いますが、これは間違いではありません。我慢したおならは大腸から逆流して小腸へと移っていきます。
そこから吸収されて血液中に入ります。更に血液にのって体中を巡り、肺に入ったおならの成分は呼気となって口から出てくるのです。おならの成分が血液中に入るということは、血液を濾過する役割をしている肝臓にも負担をかけることになります。
口から出ないおならはどうなる?
おならを我慢して腸内にたまったガスは、内臓を圧力によって圧迫し、腹痛を引き起こす場合があります。横行結腸にガスが留まってしまった場合、胆嚢などの内臓を圧迫して、ときには激痛を起こしてしまいます。おならを我慢することにより、腸内の悪玉菌を増やしてしまい、臭いの強烈なガスがたまってしまう場合もあります。次のおならの波がきたときに我慢しないで出すと、強烈な臭いになっているときがあります。悪玉菌が増えるということは良いことではありません。なるべく我慢をしないで、出せる場所まで行って出してしまいましょう。たかがおなら、されどおならなのです。
おならを我慢したらどうなる?
人間に限らず犬もおならをします。音つきもしますし、すかしもします。
我が家の犬の場合を紹介しましょう。「プッ」とおならをした瞬間、寝ていたにも関わらず、跳ねるように飛び起きます。「お前の尻から出たんだよ」などと言ってもわかるはずもありません。キョトンとした顔をしてキョロキョロしたあと、再び昼寝です。もちろんすかす時もあります。
「プス~」っとすかしたあと、やや時間差を置いて強烈な臭いがやってきます。鼻が曲がりそうな一丁前の臭いです。本人(本犬?)も鼻をクンクンさせながら、臭いの出所をさがします。自分のお尻の方から臭うのに気づき、臭いを嗅ごうとクルクルと回り続けます。
そのうち諦めたのか、臭いが拡散されてなくなったのか、「フンッ」とため息をついてまたお昼寝タイムです。端から見ていて、何をやってるんだ? と思うのですが、中々可愛らしい仕草です。