しそ酢

紫蘇(しそ)は昔から私たちの食生活に良く使われてきた日本の代表的な香草です。そのシソの成分をお酢に溶け込ませた「しそ酢」が最近注目されています。しそ酢には体の中に入った糖をあまり分解させずに排出してくれる成分が入っていることが解り、ダイエットに効果が期待できると言われていました。ダイエットだけではなく、糖尿病などの人にもぜひ使ってみたいシソ酢を、より賢く使いこなせるようにしそ酢に含まれる成分や作り方など、普段の生活の中に取り入れやすいように工夫してご紹介します。

酢っぴん-お酢できれい!

しそ酢について

しそに含まれる成分には、すごいパワーを持ったものが沢山あります。ダイエットを始めたテレビ番組のリポーターが三田のしそ酢を愛用していたことから、その効果の一つに一気に注目が集まりましたが、いったいどんな成分や効果があるのかとても気になりますよね。

しそ酢の紫蘇(シソ)について

私たちがよく知っている「紫蘇(シソ)」には、赤い色の「赤紫蘇(あかシソ)」と緑色をした大葉とも呼ばれている「青シソ」があります。体に良いといわれて話題になった「荏胡麻(エゴマ)」も実はしその仲間なのです。しその葉は、カロリーがほとんどないのにビタミン・ミネラル・ポリフェノールなどの栄養成分がかなり豊富に含まれています。そのため昔から抗菌・防腐効果が高いと言われていましたし、風邪をひいた時や病み上がりのときなどにしそを入れた御茶やお粥などが食べられていました。市販のしそ酢には、赤しそを使ったものが多くありますが、自宅で作る際には青しそが使われていることも多くあります。赤しそは一年のうち春から初夏にかけての一定の時期にしか取れませんが青しそはほとんど一年中採ることが出来る地域が多いようです。青しそと赤しそに含まれる成分にはほとんど差はありませんが、赤しそは若干薬剤効果が高く、青しそは栄養成分が多く含まれているとも言われています。しかし、さほどの違いがあるわけではないので自分でしそ酢を作る際には自分の好みに合ったほうを利用するといいと思います。

しそ酢の成分と特徴

シソに豊富に含まれる栄養素の中にはビタミンやミネラルなどが豊富に含まれているのが有名ですが、そのほか特に注目を浴びているのがロズマリン酸という成分です。このロズマリン酸は抗酸化作用の高いポリフェノールの一つです。ロズマリン酸には糖類が体に吸収されすぎてしまうのを抑制してくれる働きがあります。そのため血液中の糖の濃度に急激な変化を与えることがありません。そのためダイエットにしそ酢を利用する際には、このロズマリン酸の働きで炭水化物やお菓子などに含まれる加糖やブドウ糖を吸収せずにお酢のクエン酸サイクルによる体内の燃焼作用でより効果の高い、簡単なダイエットを目指します。また、通常のお酢に漬け込むのではなく「もろみ酢」に漬け込んでしそ酢を作ることもあります。このもろみしそ酢の場合、含まれる酸の種類が若干通常のお酢とは異なってきます。長続きさせることが大切ですから、好みに合わせて使いやすいものを選び、ダイエットや健康管理に役立てていくのが良いでしょう。また、梅干を漬けたときに使われるしそをお茶や水で割ってダイエット用などとして飲むこともあります。これも酸味の利いたシソを使っているため「しそ酢」と呼ばれることもあります。

手作りしそ酢の作り方

自分でしそ酢を作ってみましょう。誰でも簡単に出来来ますが、作ってすぐにはなかなかしその成分がお酢に溶け出すまでに時間がかかります。漬け込んだ直後は酸味にほとんど変わりはないのですが、時間がたつにつれ酢の中にしその成分が溶け出して酸味が柔らかくなってきます。あわてずにじっくりしそ酢を漬け込んでくださいね。

手作りしそ酢レシピの材料

  • 青しそ 50~60枚
  • 酢 250ml(黒酢でも可)

手作りしそ酢の作り方

  1. しそを細かく刻みます。細かくしたほうが紫蘇の成分が出やすくなりますので1cm以下で切るか、すりつぶしてもかまいません。
  2. 保存用の容器の中に細かく刻んだしそを入れます。刻んだときに出るしそのエキスも残さず入れましょう。
  3. 1週間くらい寝かせてから使うとシソの成分が染み出して、爽やかなしそ酢になります。刻んだしそが気になる場合は、使うときに茶漉しなどでこして飲んでもいいと思います。

しそ酢を作るときのポイント

酸味がきついと感じる場合には、大さじ1杯程度の黒糖を加えると酸味が和らぎます。そのままで使えますが、一回に50mlを越える量をそのままで飲むと胃を荒らしてしまう可能性がありますのでそういった飲み方は避けましょう。

しそ酢を使った簡単料理のレシピ

しそ酢を使った料理はさっぱりとした爽やかさがあるのが特徴です。肉料理や和え物など色々なものに使うことが出来ます。食欲がないようなときにでもさっぱりと食べることの出来る、しそ酢を使ったメニューを簡単なレシピにしてみました。

ささみとキャベツのしそ酢和えレシピの材料

  • しそ酢 大さじ2
  • キャベツ 3~4枚
  • しょうが 1片
  • 鶏ささみ 2枚
  • ゴマ油・塩 少々

ささみとキャベツのしそ酢和えの作り方

  1. ささみはラップに包んで電子レンジで4分程度温めます。先に食べやすい大きさに切ってから電子レンジに入れると中まで熱が入りやすくなります。
  2. キャベツは太めの千切りにします。軟らかくなる程度に軽く茹でて、水を切っておきます。
  3. 生姜を細かく刻んで容器に入れます。そこにしそ酢・塩・ごま油をいれて混ぜ合わせます。
  4. 茹でたキャベツとささみをしそ酢の入った容器に入れて軽く和えて完成です。お皿に盛るときに、上から白ゴマを降るのもお勧めです。
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