のっていない新聞もあるようですが、ほとんどの新聞の天気欄に月の満ち欠けがのっています。スクラップブックを用意し、毎日新聞から切り取ってはっていき、月の満ち欠けを調べてみましょう。夜、空に雲がなければ、実際に自分の目で見て観察しましょう。月の満ち欠けの移り変わりがどのようになっているか、切り抜きを並べることでよく分かります。月は太陽の明かりで光り、その光の当たり具合で月の形が変わって見えて、様々な呼ばれ方をします。月の月齢(げつれい)は満月が十五夜と呼ばれるように、満月のときの月の月齢(げつれい)は15です。反対に新月は0になります。新聞の天気欄に出ている月齢には時間が書かれていません。正午の月齢をその日の月齢ということもあるので、おそらく正午のものとしていいでしょう。満月の月齢は15だと上に書きましたが、正確には13.8から15.8の間で変動しています。
まず、一番近い新月の日時、時間を知る必要があります。例えば、5月27日20時の月齢(げつれい)を調べる場合、直前の新月が5月2日22時だったとします。新月から調べたい日までの日数を数えます。5月27日20時-5月2日22時=24日と22時間(24.9)となるので、5月27日20時の月齢(げつれい)は24.9となります。ちょっと難しかったかな? 新聞にのっている月齢(げつれい)と、自分が計算してみた月齢(げつれい)とが、合っているかどうか見てみましょう。計算式は、月齢(げつれい)を調べたい日時-直前の新月の日時=月齢(げつれい)です。
旧暦1日頃の月です。朔(さく)といって、月と太陽が同じ方向を向いているために見えない状態です。
旧暦2日頃の月です。二日月(ふつかづき)とも呼ばれ、日が沈んでから1時間くらいのうす明るい空に、糸のように月が細く見えることがあります。
旧暦3日頃の月です。旧暦のままの呼び方で、誰もが知っている月の形ですね。
旧暦7日頃の月です。夕暮れに、西の空に出ている月で、弓を引いたときの弦(げん:弓の糸の部分)の形に似ているのでこう呼ばれています。
旧暦13日頃の月です。満月の次ぎに美しい月と言われていました。
旧暦14日頃の月です。満月の前の日の月です。
旧暦15日頃の月です。望月(もちづき)、十五夜(じゅうごや)などとも呼ばれます。
旧暦16日頃の月です。不知夜月(いざよいづき)、既望(きぼう)などとも呼ばれます。
旧暦17日頃の月です。日暮れに月が出るのをまだかと立って待つうちに月が出るという意味です。
旧暦18日頃の月です。居というのは座るという意味です。立って待っていても月がでるまではまだ時間がかかるので、座って待とうという意味です。
旧暦19日頃の月です。臥待月(ふしまちづき)とも呼ばれ、寝てまたなければいけないほど、月の出がおそいということです。
旧暦20日頃の月のことです。夜10時くらいにならないと昇らない月です。
旧暦23日頃の月のことです。月を弓に例えている名前です。
旧暦26日頃の月のことです。夜が明ける頃に出る月のことです。
旧暦30日頃の月のことです。新月近くのことです。30日をみそかといい、月末を晦日(みそか)というのはここからきています。
新聞の切り抜きをスクラップにまとめるだけではなく、自分独自(どくじ)でも、月の研究をしてみよう! 天体望遠鏡を持っていれば月をのぞいてみましょう。それをスクラップした空白欄(くうはくらん)に、「実際に自分が見た月」として、イラストでかいておくといいでしょう。カレンダーに、旧暦がのっているものもあるので、旧暦と上にあげた月の呼び方を比べてまとめてみるのもいいでしょう。月と太陽の関係で、海の満潮、干潮も決まります。新聞の天気欄にのっていますので、それもあわせて記入していきましょう。