自分の町の歴史といっても、小学生の皆さんにはわからないですね。実際、自分の足で町を歩いてみましょう。おどろくほど古い建物や看板などが見つかります。それがいつ建てられたものなのか。いつかけられた看板なのか。自分の町の歴史をひもときます。
ただ漠然(ばくぜん)と、住んでいる町の歴史を調べようと思っても、何をしていいのかわからないかもしれませんね。そこで、大まかな歴史も調べつつ、スポットもあてて調べてみましょう。
- 町の特産品の歴史について調べてみる(いつころから、どうして特産品となったのか)
- 町の農業の歴史を調べてみる(農業の町でしたら、いつころから農業が行われていたのか調べる)
- 町の歴史にかかわった人達
- 歴代の市長や町長から歴史をさかのぼる(昔の市長や町長を調べ、その時代にあった出来事や事件などをまとめる。
歴代の市長、町長は、市役所や図書館で調べることができます)
などと、歴史を調べて行く中でも、一つのことをピックアップするのもいいでしょう。一度に調べようとしないで、少しずつ、何日かかけて調べていきましょう。前の日にわからなかったことが、次の日には新しい発見があるかもしれませんよ。
ふだん、何気なく通っている場所でも、気づかないだけで歴史のあるものはたくさんあります。古い建物やお店があったら、許可をとって写真をとらせてもらいましょう。ときには「○○発祥の地」などという石碑(せきひ)があるかもしれません。あとで調べるために、場所などをノートに書くことがポイントです。
郷土資料館や図書館に行くと、自分の町の歴史の記録が残されています。町名も昔と今では違うかもしれません。今では、なくなってしまった建物などの資料もあるでしょう。今、自分が住んでいる家がある場所に、昔は何があったのかも調べてみましょう。郷土資料館や図書館には、昔のようすの写真が残されていることも多く、今と昔をくらべてみましょう。
ひいおじいちゃんや、ひいおばあちゃんの若いころよりずっとずっと大昔、自分の住む町には、教科書にものる歴史があるのかもしれません。大昔のことは、図書館で調べられますので、自分のひいおじいちゃんや、ひいおばあちゃんが生まれるずっとずっと前の歴史を調べるのもいいですね。
同じ町に、ひいおじいちゃんや、ひいおばあちゃんがいる人、近所にお年寄りがいる人は、ぜひインタビューしてみましょう。昔の話しを聞かせてもらい、どこに何があったのか、人々の暮らしはどうだったのか、そのころの子供はどんな遊びをしていたのかなど、聞いてみることはたくさんありますね。今では道路でも、昔は畑だったのかもしれませんし、ドブ川には、魚がたくさん泳いでいたのかもしれませんよ。
模造紙(もぞうし)などの大きな紙に、どのくらい前、町の人々の暮らしぶりや、古い町名、今はない建物、今もある建物(写真をつけましょう)などを発表しやすいようにかいていきましょう。もちろん場所を書くことも忘れずに。もし、調べた内容の年代がそれぞれちがうのでしたら、年代順にかいていきましょう。昔のものばかりではなく、じょじょに、現代に近づいて、最後のゴールでは、現代になるように作っていくと見やすいですし、おもしろく見ることができます。