キッチンハイターで貝を洗う際、衣服につかないよう注意してください。目に入った場合は、すぐに医師の診断を受けてください。子供だけで行わず、必ず保護者の方が一緒におこなってください。
ただ集めるだけなら、海辺の学校では、毎年だれかがやっているかもしれません。まわりとはちょっとちがったことをしましょう。たとえば、毎日波うちぎわにかよって、貝の統計(とうけい)をとってみてはどうでしょうか。どんな貝が何個取れたか毎日記録します。天気や満潮(まんちょう)、干潮(かんちょう)でも、きっとうち上がっている貝の数も種類もちがうはずです。
調べたことをレポートにまとめましょう。貝を採集(さいしゅう)した日、採集(さいしゅう)した数、貝の名前、天気を記入しましょう。分かれば満潮(まんちょう)、干潮(かんちょう)なども書いておきます。漁師さんに聞いた貝のことがあれば、どこの沖ではどんな貝がとれるのか、記録しておきます。貝の種類は、ずかんや、図書館で調べてみましょう。
さっそく波うちぎわをさがしてみましょう。どんな貝が流れ着いていますか? なるべく貝がらの、われていないものを選びましょう。フクロに入れて集めてもいいですが、貝どうしがフクロの中でぶつかり合って、中でわれてしまわないように注意しましょう。できれば、1ヵ所だけではなく、おうちの人におねがいして、何ヵ所かの海に行くのが、のぞましいですね。砂浜にいる貝と、岩場にいる貝では、きっと種類もちがうと思いませんか? 必ず、どこの海で、何時ころにとった貝なのか覚えておきましょう。(メモするのがのぞましいですね)
ひろってきた貝は、大変よごれています。しっかり洗わなければいけません。何種類かの洗い方を紹介しましょう。先に、貝についている砂や、よごれをハブラシなどで、落としておきましょう。
こなになっているハイターを使います。お母さんに分けてもらいましょう。1リットルの水にたいして50グラム使います。鼻にツンとくるにおいもなく、貝のからをとかしてしまうようなこともありません。水にとかしたハイターの液に、一日つけておいて、水でよくすすぎましょう。
貝に、なまぐさいにおいがついて、とれないときは(まき貝に多いです)、無水アルコールをまき貝の口からそそいで、何日かおきます。その後、よくすすいでください。
ふつうの洗い方で、よごれやにおいがとれないときは、液体のキッチンハイターをつかいます。これはにおいも強烈(きょうれつ)で、手につくとヌルヌルして、なかなかとれませんので、注意しましょう。キッチンハイターをそのままつかうか、3倍までうすめます。これは、おうちの人にやってもらいましょう。服につくと、色が落ちてしまいますので、エプロンなどをしてからおこないましょう。キッチンハイターの液に、一日つけた後、ヌルヌルとハイターのにおいがとれるまで、よくすすぎます。それでも、なまぐさいのがとれない場合は、まき貝のおくに、まだ中身が残っているかもしれません。中身が残っているときには、おくの手で、トイレの洗剤(せんざい)の塩酸系(えんさんけい)の洗剤(せんざい)を使いますが、あぶないですし、貝のからをとかしてしまうこともあるので、ここではあえて触れないでおきます。
貝を洗ってしっかりかわかしたら、標本にする箱を作ります。貝をただ箱にならべるだけでなく、しきりをつけた方が、ごうかに仕上がります。
- 平たい箱
- 小さなメモ紙
- ダンボール紙
- にしきつめる布
用意した平たい箱に、貝を入れるしきりをつけます。 |
同じように、横の長さと同じ長さにきります(貝の数に合わせて何本か作ります)。 |
箱に布をしきつめて、はがれないように、うらからテープなどでとめます。 |
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その中に、貝を一個ずつ入れていきます。 |
全部終わったら、上からシワにならないように、ラップをはってとめます。 |
これで、貝の標本のできあがりです。 |