この自由研究は、電車に乗って調べるという性質上、絶対に小学生一人だけで行うのはやめましょう。必ず保護者同伴か、友達とチームを組んで数人で取り組むよう指導してください。
山手線のような路線でしたら、1周にどれくらい時間がかかるのか、それ以外の路線でも、駅から駅への間の時間もそれぞれ違いますので各駅ごとに調べてみましょう。もちろん路面電車でもかまいません。実際に電車に乗って駅名をメモし、次の駅までどれくらい時間がかかるかを記録します。また、地名以外の駅名がついている場合、どうしてその駅名がついたのかも調べましょう。自分の住んでいる地域の駅名だけではなく、お盆やお正月でおじいちゃんやおばあちゃんの家に行ったとき、その地域の電車の駅を調べるのも面白いですね。聞いたことのない駅名などがたくさんあります。この場合は、必ず大人の人と一緒に電車に乗ったほうがいいです。
駅名とかかる時間を記録する他に、どの駅で降りる人が多いのか、乗ってくる人が多いのはどの駅なのかも調べます。若い人が多い、お年寄りが多いなどの特徴もあるでしょう。そこで大切なのは、自分が電車に乗った時間です。時間帯で電車の混み具合は違いますので、混み合った電車内では落ち着いて調べられませんので、何日かに分けて同じ時間帯の電車に乗って調べましょう。
保護者の方と一緒であれば、電車を降りて駅の周辺の特徴も調べてみましょう。百貨店が建ち並ぶ駅前、オフィスビル街、商店街、住宅街など、それぞれの駅で特徴があるでしょう。その街の雰囲気などもメモしておきましょう。もちろん駅の周りの町名も記録に残します。周りの風景も写真に収めましょう。お友達とチームを組んで自由研究をする場合、校区外で電車を降りないようにしましょう。
小学生だけで電車で調べる場合、校区外で電車を降りないように指導してください。保護者同伴でない場合はその日の目的地までの電車の往復だけにし、後日、保護者の方が一緒に駅周辺を歩いてみてください。それは電車でもいいですし、車で調べても構いません。
ある程度メモをしたら大きな紙に路線図を書いてみましょう。自分の乗った駅から順番に駅を記入していきます。駅と駅の間にはかかる時間や駅の周りの街のことなどを記入していきます。写真をとったのであれば貼り付けましょう。レポートとして欄外に、調べた時間帯、乗車運賃、何個の駅を調べたのか、何日かかったかなどを記入しましょう。
電車に乗っているときのエピソードなどもあれば楽しい自由研究になると思います。お年寄りに席をゆずった、電車の揺れでこけてしまった、駅の階段でお年寄りの荷物を持ってあげた、電車に乗り遅れそうになって一生懸命に走ったなどというエピソードがあればぜひ書き込みましょう。
電車内が混雑している時間帯はさけます。駆け込み乗車はあぶないので絶対にやめましょう。友達と電車で旅気分になってしまうかもしれませんが、電車内で騒いだりしてはいけません。一度に調べようとはせずに、何日かに分けて調べましょう。帰宅時間が遅くなってしまいます。電車賃も落とすと困るので、二つに分けて少しだけ多めに持つように。買い食いしてはいけません。