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葉脈を調べてみよう

葉脈ってなんだかわかりますか? 理科の時間に植物がどうやって生きているか習いましたね? 葉は光合成をする場所です。そして糖質に変えて各場所に栄養分が送られます。これらを送る管が葉脈です。この葉脈を葉から浮き出させる実験です。

保護者様へ

この実験は薬品を使いますので、必ず保護者の方が付き添って行ってください。火も使いますので十分注意して実験を行ってください。

実験の前に

葉脈を調べる実験の前に、うまくいく葉といかない葉を紹介しましょう。せっかく実験しても、うまくいかない葉を使っていては、失敗に終わってしまいます。

うまくいく葉

  • サザンカ
  • クチナシ
  • 南天
  • ヒメクチナシ
  • カナメモチ
  • カイノキ
  • カルミア
  • アセビ
  • エゴノキ
  • シャリンバイ

うまくいかない葉

  • アメリカハナミズキ
  • アジサイ
  • ゴムノキ
  • コナラ
  • ヤマザクラ
  • ケヤキ
  • タブノキ
  • アラカシ

準備するもの

  • 炭酸ナトリウム水溶液
  • 鍋 (アルミニウム以外)
  • 割り箸
  • やわらかい歯ブラシ
  • キッチンペーパー

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炭酸ナトリウム溶液

この実験で使用する炭酸ナトリウム溶液ですが、薬局などで600~1000円くらいで販売しています。もし、重曹(じゅうそう)が自宅にあるようであれば、炭酸ナトリウム溶液を自分で作ることもできます。

ステンレスか鉄、ホーローの鍋を使います。
アルミニウムの鍋では溶けてしまうので使用しないでください。

 

重曹(じゅうそう)を鍋に入れて火にかけます。

 

5分ほど中火でからいりすると、二酸化炭素と水蒸気が発生します。

こうして熱分解してから更に加熱し、5分ほどで、からいりしている重曹が重い感触になったら火からおろします。

 

こうして熱分解してできた炭酸ナトリウムに少しずつ水を入れて、10%の水溶液を作ります。

 

簡単にいえば、熱湯に重曹を入れれば炭酸ナトリウム溶液ができるのですが、科学反応の勉強にもなるので、自分で一から水溶液を作るのは、自由研究のレポートを書くときのことを考え覚えておくといいです。

 

 

いよいよ実験!

さあ! いよいよ葉脈実験を行いましょう。始める前の注意事項として、炭酸ナトリウム溶液を目や皮膚につけないようにすること! 着ている衣服にもつけないように、エプロンなどをしましょう。使い終わった炭酸ナトリウム水溶液はそのまま流さずに、お酢などで中和してから捨てましょう。

実験に使う葉の汚れをきれいに落とし、水洗いしてかわかしておきます。

 

鍋に炭酸ナトリウム水溶液を入れ、実験に使う葉を入れて加熱します。
※じゅうぶん換気(かんき)を行って、けむりは吸わないようにしましょう。

 

水溶液が茶色ににごるまで葉をにます。ふっとうさせずにコトコトと火にかけましょう。

じゅうぶん色が出てにえたら取り出してヌメリが取れるまでやさしく水あらいします。

 

水あらいした葉を歯ブラシでやさしくトントンとたたくと、葉の「肉」がはがれ落ちてきます。
※お皿にあてて、たまに水で流しながらたたくときれいに取れます。

 

葉の肉が取れて葉脈だけになったら、キッチンペーパーなどでおさえて水分をとります。ちぎれやすいので注意しましょう。
これで葉を葉脈だけにする実験は成功です。

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葉脈に色をつけてみよう

食紅などの染料(せんりょう)で、取り出した葉脈を染めてみましょう。実験で取り出された葉脈がかわく前に、水に溶いた染料(せんりょう)に葉をひたします。取り出して余分な染料(せんりょう)をキッチンペーパーで吸い取ります。これをかわかして、できあがりです。

 

葉脈で色んなものを作ろう!

実験で作った葉脈で、標本を作りましょう。どこで取った葉なのか、なんの葉か、葉によってにる時間がちがったかどうか、実験をしてみての感想などをまとめるといいでしょう。台紙を作ってしおり作りもいいですね。好きな色の台紙に葉脈だけになった葉をカッティングシートではさみこんで、パンチャーで穴をあけてリボンをつけたらしおりのできあがりです。

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