紫キャベツを無水エタノールに浸す時、衣服に液がつかないよう注意してください。また、無水エタノールが手につきっぱなしになりますと、肌荒れの原因にもなりますので、流水でよく洗うようにしてください。
- 紫キャベツ …… スーパーで購入
- 無水エタノール …… 薬局で購入
なんと、自分でリトマス試験紙を作ることができるのです!これを使って、色々なもののph(ペーハー)を調べてみましょう。使う材料は紫キャベツです。紫キャベツと無水エタノールを使いますが、スーパーと薬局で簡単に購入することができます。保護者の人といっしょに買い物に行って探してみてください。
紫キャベツを千切りにします。指まで切ってしまわないように気をつけましょう。 |
千切りにした紫キャベツを熱につよいコップに入れ、(コーヒーカップなどでもいいでしょう)無水エタノールを入れます。 |
紫キャベツと無水エタノールの入ったコップをお湯の入った鍋に入れ、湯煎(ゆせん)の要領で沸騰させないように10分ほど煮ます。 |
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無水エタノールの色が紫色になったらコップを取り出し、キャベツをザルや茶こしでこします。 |
こしたあとの紫の液が試験液になります(このまま実験に使ってもOK!)。 |
これで手作りリトマス試験紙の完成です。 |
通常のリトマス試験紙でph(ペーハー)を調べると、酸性に近いほど赤く、アルカリ性に近いほど青く色が変化しますが、紫キャベツで作ったリトマス試験紙は色がちょっと違います。酸性に近いほどピンク色から赤に、アルカリ性に近いほど、緑から黄色に変化します。普通のリトマス試験紙と色が違いますので、実験していて混乱しないようにしましょう。
なんで紫キャベツでph(ペーハー)を調べることができるのでしょうか。実は紫キャベツだけではなく、紫キャベツと同じ色素を持つものなら何からでも手作りリトマス試験紙が作れるのです。朝顔の花や、赤じそなどからも作ることができます。秘密は「アントシアニン」という成分です。このアントシアニンという成分がph(ペーハー)に反応するのです。通常のリトマス試験紙が赤や青にしか変化しないのに対して、紫キャベツのリトマス試験紙は中性を基準としてピンク、赤、緑、黄色と色の変化が細かく、高機能だということが分かるでしょう。
酸性のもので分かりやすいのがレモンです。レモンはとても酸っぱいですよね。アルカリ性で分かりやすいのは石けんです。よく「アルカリ性石けん」という言葉を耳にしませんか? これはヌルヌルしていて、なめる人はいないと思いますが、苦い味がします。レモンの汁を青いリトマス試験紙につけてみると赤い色に変化します。石けん水を赤いリトマス試験紙につけると青く変化します。これでphを調べるのです。水のような中性のものはph7で色が変わりません。酸性にかたよるにしたがって、色は赤くなり、アルカリ性にかたよれば、色は青くなるのです。
作ったリトマス試験紙で色々なもののph(ペーハー)を調べてみましょう。基本になるレモンの汁や石けん液もぜひ試してみましょう。冷蔵庫の中をのぞいてみて、お母さんの了解をもらってチャレンジしましょう。コーヒーやお茶、ジュースはもちろんのこと、アメを水にといたものでもいいですし、食事で残ったものを調べてもいいでしょう。身の回りには調べられるものがたくさんあります。調べたらきちんと記録しておきましょう。
■ 何を調べたか ■何色になったか、アルカリ性か酸性か ■色も色鉛筆などで記録しましょう