「いるか」は遊ぶのがとても上手です。自然の中で育ったイルカでも、飼育されたイルカでも、その環境の中で上手に遊びを創り出します。その魅力にとりつかれた人なら、イルカに触ってみたい、遊んでみたい!と思うことでしょう。
「いるか」の遊びは、世界共通のようです。特徴は1匹が遊んでいるところを仲間が学習する、というところです。遊びなれた「いるか」の様子を、若い「いるか」が真似して学習するんですよ。
イルカ同士で遊ぶ
飼育イルカでもみることができますが、1匹で遊ぶこともあれば、イルカ同士で体をこすりつけたりじゃれあったりして遊ぶこともあります。
波乗り
波の高いところで遊ぶといわれるイルカですが、船の先にできる波で遊ぶこともあります。アシカなどは波打ち際で波を待ち、転がって遊ぶ姿が目撃されていますが、イルカも波打ち際ぎりぎりのところで遊ぶことがあるんですよ。
海藻やサンゴ
よく海草やサンゴ、木の枝などを持って遊んでいます。イルカ同士でバトンをしたり、運が良ければ人間に渡してくれることもあります。けれど、バンダナやタオルを拾って遊ぶこともあるので落し物には要注意です!
バブルリング
いつも笑っているような顔をして、イルカがぽわっとまるいリングを吐きます。上に上がって大きさを増していくところが天使の輪っかに見えるので、エンジェルリングと呼ばれたりもします。
イルカはこのバブルリングを追いかけたりくぐり抜けたりして遊びます。何もないところから遊びを生み出すところが、まさに天才ですよね。
「飼育いるか」もその環境の中で、落ち葉を拾い集めたり、ホースの水で遊んだりと遊びを見つけています。夢中になって遊ぶ無邪気な姿に癒されます。
人間と遊ぶ
飼育されたイルカの特徴といえば、人馴れしている分、声を出したりバシャバシャと水をかけたりして「遊ぼうよ~」と人間を誘っている姿がよく見られます。誘いに乗らないと怒り出すこともあります。
おもちゃで遊ぶ
飼育されたイルカの場合、どうしても泳げる場所が少なくストレスがたまってしまいます。そのため、おもちゃを与えられることがよくあります。このおもちゃもイルカなりに工夫して遊んでいます。
輪(フラフープ)
イルカショーでも見られる輪ですが、イルカによって輪くぐりしたり、くるくると回して遊んだりとそれぞれに楽しんでいます。最初は警戒するのですが、1匹が輪くぐりをすると、仲間も輪をくぐり始めるという、面白い光景が見られます。
「いるか」と遊ぶには、やはり泳げないよりは泳げたほうが遊ぶ範囲が広がります。けれどどんなに泳げる人でも、「いるか」と仲良くなることのほうが先決です。段階を踏んで自分の状況に合わせて遊ぶことができます。
なでる(タッチ)
「いるか」と仲良くなる第一歩、泳げない人や小さい子でも仲良くなれますよ。飼育「いるか」が相手の場合は握手・キス・餌やり・キャッチボールもあります。
撮影する
水族館では、「いるか」に出会えた記念に撮影するサービスもありますが、自分の目で見た光景を写真に収めるのも楽しみ方の1つです。
野生の「いるか」を撮影する場合は、「いるか」を美しく撮ることやイルカの動き、光の量などを考えて撮ることになり、おのずと自然のことを考えて撮影することになるでしょう。
「いるか」に引っ張ってもらう
背びれにつかまって「いるか」に引っ張ってもらいます。
泳ぐ
「飼育いるか」と泳ぐのと「野生いるか」と泳ぐのでは、「飼育いるか」のほうが泳ぎやすいです。どちらにしても泳げることが前提になります。「野生のいるか」と泳ぐ場合は特に、「いるか」の知識や潜水の練習が必要です。
「いるか」に乗る
1頭の「いるか」に乗る方法や2頭の「いるか」に乗る方法がありますが、「いるか」との信頼関係がないと難しい遊びです。
水中観察
とある水族館で、ドライスーツを着用して、「いるか」の泳ぐ水槽の中を探検できるようになりました。泳げない人でも「いるか」を間近に見ることができる、貴重な体験になりそうですね。