南国に咲くというイメージが強いハイビスカスは、夏が似合う花ですよね♪日本でも暖かい地域ではよく見かけますが、ハイビスカスとは一体どんな花なのでしょう?ここでは、可愛い花を咲かせるハイビスカスの基礎知識を勉強していきましょう。
ハイビスカスとは、アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属の低木の総称です。学名はヒビスカスですが、普通はハイビスカスといいます。このハイビスカスというのはもともとが雑種植物なので、花の色・形状ともにさまざまな変化に富んでいます。近年では、ハワイアンハイビスカスと呼ばれる交配品種群も含めて、ハイビスカスと言われるようになっています。私たちがハイビスカスと聞いて思い浮かべるのは、野生種ではなく、ハワイなどの南国でたくさん咲いているような園芸種のほうですね。
ハイビスカスは見た目がすごく色鮮やかなので、花の美しさにばかり気をとられがちになってしまいませんか。私だけでしょうか…?どのような花なのかあまり詳しくは知られていないようにも思います。
一口にハイビスカスといっても本当に数多くの品種がありますが、どの品種も色鮮やかで、明るい印象を与えるものばかりです。また、ハイビスカスは一日花なんですよ。長い時間をかけてやっと咲いた花でも、夜になると閉じてしまいます。なので、もし続けて花を楽しみたいなら、鉢の数を増やすのも一つの手ではないでしょうか。そうすれば、次々に咲く花を毎日見ることができるでしょう。
冒頭にもちらっと書きましたが、ハイビスカスから想像できるものといえば、青い海に白い砂浜、降り注ぐ太陽…。そう、南国です!南国で育つ花なら、暑さには相当強いだろうなぁと思いますよね?
ところが、実はそうではありません。どのタイプも日本の夏の暑さには弱いとされています。どのタイプもそうなのですが、なかでもハワイアンタイプのハイビスカスは真夏の暑さが大の苦手です。暑いとあまり花が咲かなくなってしまいます…。人間が夏バテするのと同じようなものなのでしょうね、きっと。
秋が近づき涼しくなってくると、また沢山の花を咲かせるようになります。遮光ネットを張るなど、日よけ対策することをおすすめします。さらには暑さだけでなく、寒さにも比較的弱いことが特徴の一つとして挙げられます。冬のあいだは最低でも3~10℃あったほうがいいでしょう。また、朝の気温が10℃を下回る時期になったら、外に置いているハイビスカスは室内に入れてください。
ハイビスカスを置く環境について詳しいことは、【ハイビスカス栽培の注意点】のページで紹介しているので、そちらをご覧ください。
「この花って、ハイビスカス?」と勘違いしてしまうような、とてもよく似ている花もいくつかあるんですよ。ただ違う花といっても、ここで紹介するものはすべてアオイ科の花になります。