自宅で南国の雰囲気を味わってみませんか?大きな庭がないとハイビスカスは育てられないと思っている人…そんなことありませんよ。かえって鉢で育てたほうがよく育ちます。
ハイビスカスの育て方は比較的簡単です。とても丈夫なので、初心者でも育てやすい植物といっていいでしょう。では、さっそく季節ごとの育て方のコツを覚えましょう。ハイビスカスの生育適温は15~25℃となります。
春
園芸店やホームセンターなどでは、ハイビスカスが4月頃から販売されます。ですが、4月はまだ寒い日も多いので、5月に入ってから買うことをおすすめします。夏
夏にハイビスカスは鮮やかな花をたくさん咲かせます。けれどあまりにも暑い時期には、一時花が咲かなくなることもあります。咲き終わった花は、こまめに摘みましょう。秋
花は9~10月まで楽しめますが、9月下旬頃に切り戻しましょう。もし地植した場合でもこの時期に一度掘り上げて切り戻して下さい。冬
ハイビスカスは寒さに弱い植物といえます。室内に入れましょう。越冬に関しては【ハイビスカス栽培の注意点】のページで詳しく説明しています。ハイビスカスの育て方で一番重要なのは、植え替えといっていいかもしれません。植え替えは毎年しましょう。ハイビスカスは根の伸びるスピードがとても速いため、根詰まりしやすいのが難点ですね。根詰まりすると花がつきにくくなるので、気をつけましょう。
植え替えるときは根鉢の古い土を3分の1くらい崩してから、ちょっと大きめの鉢に植え替えるといいですよ。3号ポットのハイビスカスは4~5号鉢、4号ポットのハイビスカスは6号鉢…という感じで。ちなみに使う鉢は、底にたくさんの穴が開いている菊鉢がおすすめです。
用土は、赤玉土(小粒6):腐葉土4くらいの割合がいいでしょう。元肥として、緩やかな効き目の化成肥料を混ぜて植え替えると、きれいな花を咲かせることができますよ。植え替えたあとは水をたっぷりあげて、半日日陰に置いておきましょう。
ハイビスカスの育て方で、もう一つ気をつけなければならないポイントは水やりです。季節に関係なく毎日たくさん与えればいいというものではありません。春から秋にかけては、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水をあげましょう。特に6~8月にかけてハイビスカスはたくさんの水を吸い上げます。水切れにはくれぐれも注意してくださいね。ホースを使って、ハイビスカス全体にシャワーしてあげてもいいでしょう。
秋になって気温が下がってくると、水を吸い上げなくなるので、そうしたら水やりの回数を少しずつ減らしていきます。9月に入ってから2月いっぱいくらいまでは乾かしぎみで大丈夫ですよ。
真冬は鉢土の表面が乾いてから与えます。真冬の水の与え過ぎは根腐れの原因になるので十分に注意するようにしましょう。このほか、受け皿に水が溜まったままにしておくのは良くありません。なので、本当は受け皿を使わないほうがいいのですが、室内で育てる場合にはそうもいきませんね…。水が溜まっているのを見つけたら、なるべく早く捨てるようにしましょう。また、水やりの時間帯は朝晩が鉄則です。
ハイビスカスに限らず、ほかの植物でも咲き終わったあとの花を摘み取る作業はとても大切なんですよ。
ハイビスカスの付け根の少し下の部分にちょうど線がついています。この線から花びらのところまでがちょっと膨らんでいるので、すぐわかると思います。その部分に爪を立てると簡単に摘み取ることができます。もし簡単に摘み取ることができない場合には、無理せずにハサミで切りましょう。
咲き終わった花を摘み取らずに放っておくと、種のほうに養分がいってしまい、次の花が咲かなくなってしまいます。